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オアハカの貴重な刺繍服

メキシコの刺繍はその技術と色彩感覚から、ファンが多く

特に女性が着る刺繍服は、着心地がよく風通しがよいので、暑い夏にピッタリ。

 

残暑厳しい9月でも 着ていただけるワンピースやチュニックたくさん入荷しております。

 

チュニックのブラックは年配の方でも日常で着ていただけますよ。

上品なプリーツのデザインや秋の夜長に長袖など。

 

4〜5歳くらいの娘さんにぴったりのワンピースも。

生成りのコットンでムイ スアベです。(とても柔らかいの意)

 

 

そして本題ですが!

 

現在、90年代初頭にオアハカで生産された貴重な刺繍のウイピルを

委託でお預かりしております。

 

こちらは、もはや絶滅寸前の貴重な貝紫染めの刺繍が入った、ロングワンピース。

 

紀元前から伝わる技術で、その素晴らしい紫色はロイヤル・パープルと呼ばれています。

 

ピノテパ・ナシオナルというゲレーロ州との境にある街にだけ

その技術が残り、生産されているそうですが、

染色職人さんも2.3人しかいないらしく、糸はもうオアハカでも入手困難です。

 

 

アクキ貝という貝の分泌液が、紫外線に当たると紫色に変化するそうで

液を直接、糸に擦り込んでいくそう。

そして世界中で摂れなくなったアクキ貝がこの地域だけに

生息するのは、貝を殺さず液だけを抽出してまた海に戻すからだとか。

 

メキシコ人のたくましい生きる知恵が生きています。

ただし貝は干潮時にしか現れないので、何日も浜辺で泊まり込み作業をしなければならない。

途方もない時間がかかった糸で縫われた刺繍です。

デザインはミヘ族のものに近いですが、サソリと……あとは何の動物でしょうか??

ちなみにこの地方はミステカ族の居住エリア。

 

下地部分に黄ばみが少しあるので、とても廉価になっております。

糸だけでも束で数万円するのでお買い得!

 

☆オアハカの貝紫染めについてはこちらのサイトを参考にさせていただきました。

 

そしてこちらは全面に刺繍が施されたワンピース。

 

ミトラの東側にあるマサテカ族の村、アジャウトラの伝統的なデザイン。

どちらも刺繍に丸みがあり、サテンステッチという面を覆う刺繍のテクニック。

手でこれだけのものを縫うにもかなり根気と時間が必要でしょう。

色鮮やかでこちらも素晴らしい長いウイピルです。

 

 

そしてこちらは博物館の所蔵レベルの全て刺繍で仕上げられた凄いウイピル。

オアハカ北東部にある、カニャーダ地方に住むチナンテカ族の民族衣装。

古代から伝わる織物の技術がいかんなく発揮されたウイピルになります。

白い部分は下地ではなく、綴れ織りで層になる織りが施されています。

 

結婚式や伝統舞踊を舞う時にだけ着用する、ハレの衣装。

そして死装束にもなるそうで、着る女性の一生を表しているとも言われています。

 

 

 

重厚な刺繍といえば、隣国グアテマラのウイピル。

こちらは古着ではなくデッドストックの新品です。

 

鹿が溢れる水を飲む、萬話のようなデザイン。

 

 

これらの刺繍服は90年代にオアハカで暮らし、当時のテキスタイル博物館(移転前)

に勤務されていた方の貴重なコレクション。

大切に保管されていて状態も良く、ぜひ直接手に取り見ていただきたいと思います。

 

刺繍服の新入荷はコチラ

 

現在のテキスタイル博物館の開館記念に製作された刺繍服のポスターも在庫ございます!

 

最後はこれまた貴重なウッドカービングの知育玩具。

 

 

サン・マルティン・ティルカヘテの職人さんが、民芸品と子供用の玩具をコラボする

オアハカ州のプロジェクトの2年間にだけ製作したセット。

 

不思議な生き物の手足や胴体、角や羽などが組み合わさるようになっていますが、

完成形はありません。

それぞれお子様の想像力と指先の行動で、アレブリへが完成する仕組み。

立体的なパズルのようで、木彫りの連結技術を生かした素晴らしい木製のオモチャです。

 

上の画像は息子が作ってくれたもの。

 

 

2セットありそれぞれパーツの数など違います。

 

アレブリへスのパズルはこちら

 

 

 

以上、なかなかレアなものばかりなので、気になる方はお気軽にお問い合わせください!

 

 

 

 

 

 

 

アルゼンチンから来日中のファナさん。涼しげな音楽。

名盤です。