張り子人形「フダス」の新入荷とセマナサンタ

メキシコのイースター「セマナサンタ(聖週間)」の時期に大量に作られる

張り子人形、通称「フダス」がたくさん入荷しております。

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こちらは代表的な女の子(娼婦?)の人形。ルピータとも呼ばれます。

(ルピータについてはコチラのAll About Mexicoの記事を参考に。)

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60年代のデザイナー&民芸品コレクター「アレキサンダー・ジラルド」さんの著書でも

紹介されている歴史あるフォークアートです。

Judas=フダスというのは新約聖書に登場する「裏切り者ユダ」のスペイン語読み。

春に行われる重要なカトリックの行事「復活祭」は、簡潔に言うと

イエスがユダの裏切りによりローマ帝国に引き渡され、十字架に磔にされ殺害されますが

その三日後に復活する光景の1週間を、振り返りお祝いする意味があります。

各地域でキリストの受難劇が再現されます。

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こちらは世界的に有名な、メキシコシティのイスタパラパ区の大規模な受難劇。

「星の丘」というゴルゴダに見立てるのにバッチシな丘があります。

各地域の先住民族もセマナサンタのお祝いをするみたいですが、

ナジャリ州のコーラ族は現在でも…….

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ぶっ飛んだペイントを身体に施し、ペヨーテを食べて三日三晩祭りを続けるのだとか。

閑話休題。

メキシコではイエスが復活したその日、裏切り者ユダに見立てた張り子人形「フダス」を

各家庭や街の中心で盛大に燃やす習慣があり、そのためにこの時期たくさん作られます。

(過去のブログ記事も参考に!)

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他には代表的な悪魔やパンチョ・ビジャなど

前述したルピータや悪魔(ディアブロ)が代表的ですが、最近はモチーフは何でもいいみたいで

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このようなどこかで見たことのある、ネズミ男のフダスも多い(笑)

張り子の人形はメキシコ各地で作られていますが、

セマナサンタのフダスに限っては、

グアナファト州のセラヤ地区で製作されたものがルーツだとか。

今回、そのセラヤでフダスを作っている職人のおばあさんの作品を、

買い付ける事ができました。

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「ホアナ・アドリアナ・ラミレス」さんはセラヤで30年以上張り子のフダスを

作り続けてるそうです。

作風もかなり奇天烈!

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古いものを仕入れたので、表面のダメージがありますが

かなり珍しい張り子人形。

イロイロまとめてWEBショップを見て下さいませ〜。

そして、メキシコ民芸のバイブルである利根山光人さんの著書によると、

このような奇天烈な張り子人形を作る職人さんが、1940年代にメキシコシティにいたらしく、

かのフリーダの旦那さんであるディエゴ・リベラは熱心に集めていたのだとか。

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利根山光人「メキシコの民芸」より

コヨアカンの「フリーダの青い家」に行くと、

確かに夫婦でかなり大きなものを収集していたよう。

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利根やん(と勝手に呼びますが)の著書では他にも

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セラヤと近いサンミゲル・デ・アジェンデの張り子や

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こんなディアブリートの張り子も紹介しています。(1972年当時)

悪魔=ディアブロが民芸品や雑貨のモチーフになるのは、

ラテンアメリカのアニミズムと密接に結びついており、

それについては以前から自説がありますので、次回のブログで述べたいと思います。

また最近巷でブーム?らしい民芸品=フォークアートの価値についての考察も、

整理して早めにブログに認めたいと考えています。



春らしい1曲。最近またレゲエをよく聴いています。

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