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メキシコ買い付けジャーナル’18 【7/4 クアトロ・シエネガス】

昨日モンテレイから到着した、コアウイラ州のモンクローバという街。

コアウイラ州自体に初めて来ました。

米国テキサスの国境まで車で2時間。

 

ここへ来た目的は、15年以上住む高校時代の同級生に会うこと。

高2のとき。17歳の写真。修学旅行かな?

 

同じクラスで仲が良かった福田 美和ちゃん。

彼女はロス留学中に出会った、メキシコ人男性と結婚して移住。

連絡は取り合っていたものの今まで会うチャンスに恵まれず….

やっとここまで来れました。

なんと実に27年ぶりの再会!

 

結婚後は当初大阪に住んでいましたが、子供が生まれ夫の故郷のメキシコ州に移り住み、

自動車関連の企業に就職するのをきっかけにノルテに移ってきたのだとか。

娘さん二人はアメリカ留学中です。

 

 

そんなこんなで、積もりに積もった話とBBQで盛り上がり、昨夜は写真なし。

 

 

古いものが好きな旦那のビクトルがこしらえたキッチン。

 

コレ、スゴイ!

 

今日は早く起きて、この州にあるプエブロ・マヒコ=魔法のような地(国が指定する観光地)

に連れっていってもらいます。8時に出発。

 

あらかじめ昼食を買うため、フードトラックへ。

 

この時期、この地域は40度にも気温が上昇するとか…….

(昨年同じ時期に行ったアリゾナもそうだった)

 

そのため人も歩いておらず、もちろん屋台もありません。

 

 

正直な〜んにもない街。

アメリカへの中継と工業のために存在してるだけの街かもしれません。

 

モンクローバから約2時間。

 

クアトロ・シエネガスにやって来ました。

 

 

隣のチワワ州とともにコアウイラはリオグランデまで乾燥した砂漠地帯。

 

 

そこに突然大きな沼が四つ存在することから、「クアトロ・シエネガス」と

名付けられました。

 

まずは”Duna de Yeso”と呼ばれる砂丘へ。

 

 

自然保護区になっているので、エントランスでガイドが必ず付いてきます。

 

日常で暮らしている太陽の光量が、ここでは8倍にもなるそうで

必ずサングラス着用とのこと。

 

 

この白い砂漠は、砂ではなく全て石膏の成分であるカルシウム。

何億年前?かに(スミマセン、ガイドの説明を聞き逃しました…..)

海だった場所が地殻変動で、海底の沈殿物が隆起して乾燥しできた砂丘です。

国内で最も大きな砂漠地帯です。

 

空と砂とのコンストラストが、この世のものとは思えず。

しかも灼熱の空気と裏腹に、石灰質の砂はヒンヤリ冷たい!

なので裸足で歩きます。

 

 

こんな地にも植物は根を張る力。

自然の魔力。

 

みんなでパチリ。

 

他にも個人ガイドを頼んで来ていたメキシコ人女性。

 

この先にある”Mina de Marmol”というエリアは予約が必要だと、この女性に聞かされる!

 

 

メキシコ人女性のガイドに連れてってくれと頼みましたが、

やんわり断られ(理由がわからない)諦めました。

 

参考画像  かつて大理石の石切り場だった場所。神殿のようです。

 

 

そして大きな池?というか泉が湧いているエリア。

“Posa Azul”へ。

ひゃ〜!なんというエメラルド。

セノーテの深い色とはまた異なる、鮮やかさの水。

青い部分は、水底のコケの色だとか。

 

 

四方を囲むシエラ・マドレ山脈に降る雨が地下に溜まり、

水脈になってこのような泉が出現したそうです。

 

 

以前はここに自由に入水することも可能だったらしいですが、現在は予約ツアーのみ!

(水着持参の泳ぐ気満々でした…..)

 

最近NASAが研究にくるほど、人類の起源や太古の地球の状態が

この地に保たれているそうで、

ここで保護対象になっているのは、そのような生物環境を司る細菌=バクテリア。

 

 

蝶が羽をもがれていました。なにか不思議な気配がする地。

 

 

ここで屋根付きのベンチがあったので、昼食タイム。

朝に買った、コアウイラではメジャーなロンチェ(ランチ)と呼ばれる

トルタのようなサンドイッチ。

硬いコッペパンの中身は蒸した牛肉です。

 

帰り道にあった水田を散歩。

誰の心にもある郷愁の原風景。

 

なんちゅう透明な水!灼熱なので泳ぎたい!

 

 

2時間以上この気温で屋外にいると、何もしなくても体力は消耗されます。

 

泳げなかったのは残念でしたが面白い砂漠でした。

 

この砂漠と泉を堪能するには、

モンクローバや州都のサルティージョ、もしくはCシエネガスの街中の

ツアー会社に独自のツアーを組んでもらうことが必要だそうです。

場所が場所だけに日帰りでも700ペソほどの費用がかかるそう。

 

 

 

帰りは大きなホテルの廃墟に立ち寄って、

 

シエネガスの街へ。

想像通り人が歩いていません

 

この街はカランサ将軍の故郷だそうで、生家を改装した博物館へ。

 

基本的には19世紀当時の生活を紹介した展示です。

アンティークの陶器。

しかしやっぱりあんまり日用品も現在と変わりないですね。

 

ヴェヌスティアーノ・カランサさんは革命運動に参加し、

ディアス政権下でコアウイラの州知事になった後に

国家元首に躍進します。

そして憲法制定後の初の大統領だそうです。

 

よくある愛用品などの展示で面白みはナッシング。

 

使っていない井戸跡やマゲイの庭園などのほうが、少し興味を惹かれました。

 

コンビニで水分補給。

北部で圧倒的なシェアを誇る炭酸水 “Topo-Chico”

何回飲んでもただの強炭酸水…….

 

 

コアウイラ州は何もないと言いながら、メキシコの北部はブドウ農園がたくさんあり、

ワインの産地でもあります。

帰り道にあった蒸留所に寄りました。

 

旨いワインでも買って帰ろうという魂胆でしたが、スタッフ?が誰もいません。

 

ワインの売店もあったのですが、勝手に持っていくわけも行かず

そのまま帰りました。

治安はよくないと言われるメヒコですが、やたら無防備な面もあります。

 

 

帰り道に車中でイロイロお話を。

 

この旅のプランではこのコアウイラ州から国境を超えて、

テキサスのサン・アントニオに行くつもり。

 

美和ちゃんの会社は米国系のため、よくテキサス州に行くそうなので、

時間やバス会社など相談します。

(この日はアメリカの独立記念日だったので有給を取ってくれました)

 

明後日から4、5日かけてテキサスを東に向かい、エル・パソから再度メキシコに

戻ってくる計画です。

 

 

帰り際に旦那ビクトルがおすすめするフードトラックへ。

 

ここで魚介のスープを持ち帰り、家での夕食と相成りました。

ちょっと脂濃かったですが、濃厚なソパ・デ・マリスコスに、

昨夜大量に余った肉をケサディージャにしたディナー。

 

 

 

いいパテオやなぁと感心します。

メキシコの地方生活は本当に家が重要。

 

呑みながら、ビクトルの大阪時代の肉体労働の話や

(同じ時期、関西空港の建設仕事に行っていた事実!)

美和ちゃんと同級生の話から、店主のアメリカでの出来事の話へ。

 

この3月のUSA買い付けで運転中に、アリゾナで切符を切られた話。

 

その罰金が750ドル!と言えば、ビクトルが「それ安くてよかったね」

と言うので。「いや実は払わず帰国した」と答えると…..

 

2人とも「国境超えは止めといたほうがいい」というアドバイス?というか忠告。

 

情報が残っていて照会されたら、恐らく入国できない。

費用と時間をかけて、アメリカに入れなかったら面倒くさいよ〜と言われ

明日からのプラン変更を夜な夜な考えることに。

 

 

といえど早起きと暑さの疲れでベッドへバタン。

 

 

 

 

 
スーパーナチュラル=大自然!