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真夏の備忘録 後編 【オリンピック・ランゲージ・デザイン】

前編から続く….

 

 

 

無人の駅舎で待つこと約2時間。

やっと折り返しの電車がやってきました。何気に車両変わってる。

小湊鉄道終点の五井駅からJRで東京は銀座を目指します。

 

到着は18時前。

3時間もかかるとは……………房総半島を舐めていました(泣)

 

銀座グラフィックギャラリーで開催されていた、「デザインで見るオリンピック」展

 

オリンピックとパラリンピックの合間で、バリバリ緊急事態宣言中でしたが

最終日だからか多くの人で賑わっていました。

1階は1964年の東京オリンピックのデザインについて。

真夏ですが、なんか正月気分になりますね。

 

 

 

 

地階の展示は

68年のメキシコ、72年のミュンヘン、94年リレハンメル、2004年のアテネ五輪に

焦点を絞ったグラフィックの展示。

 

もちろんお目当ては、秀逸なメキシコオリンピックのデザイン展示。

ここで知ったのはロゴデザインのランス・ワイマン以外にも

メキシコ人デザイナーが関わっていたことです。

 

今回のオリンピックでも話題になったピクトグラム。

メキシコのデザインは世界最高峰。

 

全部かっこいい。

 

 

 

 

当時の映像もかなり興味深かったです。

 

パペルマチェ=張子の大きなモニュメント。

 

混んでてお爺さんにずっと塞がれてましたが、垣間見て撮影。

 

素晴らしくポップ。

何度かブログやSNSで記しましたが、1968年のオリンピックから

1970年のワールドカップまでメキシコの国力はピークだったでしょう。

クラシカルなイメージから

 

ポップなパブリックアートまで。

実際このオリンピックのためアステカスタジアムのエントランスに

アレクサンダー・カルダーの作品が設置され、彼の代表作に。

タイトルは赤い太陽

 

他にもたくさんのアーチストが参加したようです。

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「メキシコの芸術品や手工芸品特有の鮮やかな色は、

多くの芸術家にインスピレーションを与えました。」

これは本当に重要な事実。

オリンピックに訪れた方々が、メキシコのフォークアートの素晴らしさを

世界に広げていってくれたように思います。

 

 

 

そしてあっと驚く出来事を知りました!!

これは言わずと知れたウィチョール族の民芸である羊毛絵=ニエリカ。

 

素晴らしいロゴマークの原点はコレだった!!

 

様々な変遷を経て…….

 

ここに辿り着きました!

 

メキシコといえば!このロゴマーク。

もうフォントにもなってますしね〜。

 

前述したデザイナー、ランス・ワイマンの単独の仕事だと思っていたので

本当に目から鱗。

 

しかしイームズと並びミッドセンチュリーの有名な家具デザイナー、

ジョージネルソンのオフィスにいたワイマンは、

当時の米国の工業デザインのセンスをメキシコにもたらしてくれたのでしょう。

 

その後、メキシコシティのメトロのピクトグラムの原型も制作し、現在も

そのイメージを引き継がれて制作されています。

(メヒコの交通網はどんどん新しい駅ができるので…..)

当時の観戦チケット。かっこいい。

欲しい…..メキシコシティの骨董市でもオリンピック関連のものは高額です。

 

 

 

 参考動画

 

移動中はフラフラでしたが、良い展示を見れてシャキっとしました。

 

他のミュンヘン、リレハンメル、アテネは物も情報量も少なく

お客さんもみんなメキシコ五輪の展示に群がっていて

なんだか嬉しくもあり。

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宿泊する新宿までのバスの中。

他人事みたいですが、ほんまにこの国どないなるんですかね…..?

(ブログを書いてる今日は衆議院選挙でした)

 

 

 

 

メキシコ五輪の記録フィルム