「メキシコのアルテ・ポプラル」と追憶の万博公園
10/10から大阪万博公園内にある、国立民族学博物館(通称みんぱく)の
本館にて「メキシコのアルテ・ポプラル」展が開催されております。
“Arte Popular”=アルテポプラルとは、スペイン語で大衆のアート、
いわゆる民芸のことですが
メキシコの民芸品は、日本に置ける民藝とも西洋のフォークアートとも
意味合いが異なるので、そのままこのタイトルがつけられたようです。
先日、監修された研究員の方のギャラリートークに参加してまいりました。
エントランスから並ぶウィチョールの大きなネアリカ(羊毛絵)と
テオドラ・ブランコの土人形、トナラの張子と陶製のネコがお出迎えです。
ネアリカ以外はかの利根山光人さんのコレクションが寄贈されたものです。
2年前に渋谷にあった「ギャラリーわ」での展覧会後、
コラ族の仮面とフダスの骸骨人形などが、ご子娘の立花さんから
みんぱくに寄贈されました。
またもう一つの「世界の民芸」の著者である河村幸次郎さんが
寄贈した2mほどあるメテペックの生命の樹。
こちらは1970年の大阪万博の際、メキシコ館に展示されていたもの。
博覧会後に河村さんが引き取ったものを
利根山先生と同様、娘さんがみんぱくに寄贈されたそうです。
これらに加え、常設ではないみんぱくの収蔵品も特別展示されています。
展示は、[先住民のアート・民芸] [各地の陶芸]
[カジェ(路地)の壁画と死者の日] そして [生命の木]
の4つのセクションで構成されています。
それぞれの民芸品はもう現地メキシコの博物館でも
お目にかかれない貴重なものです。
この機会に、ぜひぜひ期間中足を運んでみてください!
期間中は死者の日のパン作りワークショップや、
本場ベラクルス出身のハローチョ楽団の公演(無料!)もございます。
そしてミュージアムショップでは、今回の展示内容に合わせた当店のフォークアートを
ポップアップ販売させていただいてます。
張子や陶器、ウィチョールのアイテムなどまさに「造形表現のいま」に
ふさわしい物が揃っています。
こちらもよろしくお願いいたします!
店主にとって万博公園とみんぱくは。息子と最も行った思い出深い場所。
何かにつけて(親が行きたいだけだった?)一緒に万博公園に遊びに行っていました。
せせこましい造りの大阪で 、大きな太閤さんの大阪城と、
太陽の塔がある万博公園は、
住む人間にとっては色んな情景が詰まった場所でしょう。
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