オアハカ・アツォンパの素焼き人形
- 2017.05.07
- アルテサノス(職人と工房) 民芸品 フォークアート クラフト
- メキシコの民芸, 利根山光人, オアハカ, メキシコの陶器, アレキサンダー・ジラルド
帰国して2週間。あっという間のゴールデンウィーク最終日。
のんびりしてるかと思いきや、たくさんお客様にご来店いただいて有り難や〜。
そのぶんサイトに
なかなか新入荷の更新もできず……でしたが!

なんとかオアハカで買い付けたものは店頭に並びました。(たぶんここからはあっという間です!)
中でも今回の旅でかなり久々に行くことのできたアツォンパ。
昔から土をこねて焼いただけの、素朴な陶器作りが盛んな村。
あと緑の釉薬を使った食器やこのチア人形が有名。
入荷分をウェブショップに更新いたしました。

オアハカ市内からバスでも30分ほどで行ける「サンタ・マリア・アツォンパ」で
土人形を作り始めたのはテオドラ・ブランコさんという一人の女性。
1930年代に9歳で焼き物作りを始めたそうです。

元々焼き物作りが盛んな村で、緑の釉薬でコーティングした食器や壺が有名でした。
しかし彼女は白土に赤土をミックスした不思議な人形を作り始め、
それはオアハカ市内の市場で、観光客に飛ぶように売れたそうです。
なんと!彼女の作品はアメリカの”LIFE”マガジンの表紙にもなったとか。
1980年に他界しますが、工房とその作風は息子のルイスさんに引き継がれました。
また娘のイルマさんは精密技術を高めた作品を作り、
国が指定する民芸品のグラン・マエストロの一人に選ばれています。
その特徴は、天使やインディヘナをベースにたくさん動物や小さな人間がくっついています。
このような造形の人形はオアハカのプレヒスパニック文化だった、
ミシュテカ文明の御伽話に登場するキャラクターに基づいてるそう。
そしてこの村で製作される
3月から4月のセマナサンタ(イースター)の時期に合わせてたくさん作られる
チアペットとよばれる素焼き人形。
売り切れでしたが、いろんな種類が入荷しましたので
ぜひベランダや屋上で育ててください〜。チアの種もついてきますよ!
利根山光人さん著「メキシコの民芸」でもアツォンパの焼き物は紹介されています。

そしてアレキサンダー・ジラルドの有名な写真集でもテオドラさんの作品は
見開きで紹介されています。
民芸品は、そもそも作られる地域の特性や作風の特徴はあったにせよ、
作家性が希薄だった1960年代に、これだけ世界的に評価が高かったというのは
特筆ものではないでしょうか。
テオドラさんが世に広めたアツォンパの陶人形は現在、
アンヘリア・バスケスさんという女性作家の作品が最も評価が高いです。

村の様子は次回の買い付けジャーナルで!
来週、この歌う大男と変調ギタリストが日本にやってきます。
フィドルまで弾くのか?!
どうしようない名盤
-
前の記事
メキシコ買い付けジャーナル’17 【3/28 DF ソノラ&ラ・ビジャ】 2017.05.03
-
次の記事
メキシコ買い付けジャーナル’17 【3/29 オアハカ アツォンパ】 2017.05.12
コメントを書く