プエブラのアルボル・デ・ラ・ヴィダ 生命の樹
- 2016.11.26
- アルテサノス(職人と工房) 民芸品 フォークアート クラフト
- メキシコの民芸, ツリーオブライフ, 生命の樹, ビンテージフォークアート, 利根山光人
前回の買い付けジャーナルでレポートしました、生命の樹や燭台の陶芸品をご紹介します。
こちらは大阪の国立民族博物館所蔵の大きな生命の樹。
(作者の記載はありません。おそらくメテペックのソテノ工房のもの)
また岡本太郎記念館にも大きい作品が展示されています。

英語では「ツリーオブライフ」と呼ばれ、
人類が誕生する、カトリックの根本的な世界観が表現されていて、
主にアダムとイブ、林檎と蛇、天使もしくは聖母、花や樹と鳩が出現します。
土の形成と彩色の高い技術で作られた陶器の燭台(キャンドルホルダー)
世界中にファンが多くコレクターもたくさんいるようです。
こちらはフリーダとディエゴ・リベラ夫妻のコレクション。1935年の生命の樹。
作者は不明とされています。(予想では年代からアウレリオ・フローレスの作品)
このようなモチーフの陶芸は、1920年代にプエブラ州の街
「イスカール・デ・マタモロス」の工房で製作されるようになりました。
こちらはその街にある、国内外で有名な工房
親子3代に渡り作品を作り続けていて、現在は兄弟3人で分担して製作しています。
大きい作品は個人で持ち帰る手段がないので、買いつけるのは困難ですが
小さいけれど素敵なコチラ
神の化身である、牛の生命の樹です。
また工房内で発見した60年代のビンテージの生命の樹。
この白地にポップな色使いと模様は、「エロン・マルチネス・メンドーサ工房」の作品
人や動物がアクロバティックに配置されているのが特徴。
利根山光人さんの著書でも「ファンタスティックな陶器」として紹介されています。
この大物フォークアートを捕獲したばかりに、予算&物量の関係で
カスティージョ工房の他の作品を買いつけることができませんでした。
この工房で仕入れた2つの生命の樹は、なかなか手が出ない価格かもしれませんが、
ぜひお店に見に来てくださいませ〜。
もう少し手が出そうな「バルブエナ・アロンソ」工房の作品も新入荷!
(結構売れてしまいました)
ホアキンさんという職人さんが作る、
昔ながらのモチーフと素朴な着色の作品はどれも可愛らしいです。
またミチョアカン州の黒陶の生命の樹も入荷しています。
ショッピングサイトに新しく陶芸品のカテゴリーを作ったので、
まとめてチェックしやすくなりました。

現在、生命の樹はメキシコ州メテペックが最も盛んで、
オリジナルであるプエブラのものは数が少ないので、また次回の買い付けで
頑張って探したいと思います!
昨日、フィデル・カストロさんが亡くなった陰でもう一人、
偉大な女性現代音楽家も逝去されました。
ディープリスニングを提唱したポーリン・オリヴェロスさん。
彼女の作曲演奏するドローン音楽は、
普段気にしていない日常の音を意識させることが目的でした。
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