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メキシコ買い付けジャーナル’16 【10/3 プエブラ アカトラン&マタモロス】

泊まってる宿は2年前に続いて“hostel gente de mas”

 

なかなかいいホステルですが、やっぱりドミトリーの他の客のイビキで早朝起床。

8時の朝食を食べて、早めに外出。

 

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いい天気。朝日が美しいプエブラのセントロ。

 

バスターミナルから今回初めて行く街アカトランまでは3時間半。

寝不足を補いたかったのですが、いろいろ景色が気になります。

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なんちゅう高層ビル……

プエブラも郊外の方が都会です。

(中心地は世界遺産に指定されているためビルは建てられません)

 

 

山道になりもうオアハカ州が近くなってきました。

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ローカルな遺跡と避暑地アシエンダの看板。

此処まで来るとミステカ族の文化圏になるようです。

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山という山を越え

正午過ぎ山頂の街アカトランに到着。

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思っていたより都会です。

そして気候が熱帯! かなり暑い。

 

 

 

とりあえずカテドラルを覗いてみます。

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白亜の教会。

 

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入り口は可憐な花で覆われてますが

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中は普通。

 

 

ソカロとメルカドは隣接していて、わかりやすい場所に民芸品通りがありました。

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アカトランは伝統的に陶芸が盛んな街だと聞いてやって来ました。

(そしてこの写真を撮った時、デジカメが故障。以後プエブラでは写真少なめです。)

 

高齢のお婆さんが陶器を売ってる店で、安い土産物を買い、いつものように情報収集。

観光地ではないのでツーリストインフォメーションもなければ地図も持っていません。

 

著名な陶芸家の工房があると聞いて、タクシーで向かいました。tombolablog-mexico

ペドロ・マルチネス・ロペスさん。

現在でも生命の樹を中心に製作しているグラン・マエストロ。

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土の地色と最低限の着色で研磨された、クラシカルな陶芸品。

このような作風で製作しているのはペドロさんだけだとか。

 

いろいろお話を聞きました。

現在はこの街の陶芸作家は自分しかいないこと。

60年代に世界的に有名だった陶芸作家エロン・マルチネス・メンドーサの従兄弟であり、

彼は約25年前に亡くなったということ。

以前は家族や兄弟も工房で製作をしていたが、みんな辞めてしまったこと。

などなど。

 

そして古い陶芸作品は1つも残っていないということでした。

遠路はるばる出向いてきただけに残念ですが、マエストロに会えただけでも良かったかなと。

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こんな面白い作品もあったのですが、なかなか高くて手が出ませんでした。

 

 

隣では、確かに家族が食料品店を経営していました。

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裏庭には大量の壺が。陶芸工房でよくある光景。

 

工房を跡にしてバスターミナルへ。

出発時間までの合間に昼食。

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時間がなかったので、持ち帰りにしてバス待合室で食べました。

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スペアリブの緑サルサ煮込み。

ジュースを始め液体も全てビニールに入れるのがメヒコの常識。

 

3時半のバスに乗り、次の行き先はイスカール・デ・マタモロス。

 

1時間半ほどで到着。

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いたって普通のソカロ。ここも大きめの街。9年前に1度来たことがあります。

 

この街も昔は陶芸が盛んでした。

特にアルボル・ラ・ヴィダ=生命の樹は

1920年代にこの街で作られるようになったのだとか。

 

残っているいくつかの工房に行きました。

 

ホアキン・アロンソさん。

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バルブエナ・アロンソという工房名で作品を作っています。

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昔ながらの伝統的なデザインやモチーフで作られた作品はレトロな雰囲気で可愛らしい。

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大きな生命の樹もありました。

 

数点買い付けて、次は近所のアルフォンソ・カスティージョ工房へ。

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ここはメキシコ国内外で、かなり有名な陶芸工房です。

自分も水木しげる先生の本でこの工房を知り、昔ギャラリーに見学に来たことがありました。

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水木先生はオアハカの民芸品店で購入したという陶器のカラベラ。

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いただいた冊子。家族の写真が表紙。

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お父さんのアルフォンソさんとお母さんのマルサさんが有名な陶芸作家で、

今は跡を引き継いで息子3人が共同で製作しています。

 

今回ココに久々に来るキッカケになったのは、なぜどこで知ったのか、

フェイスブックで長男の方(名は同じアルフォンソ)から友達申請が来たことでした。

話していると、アルフォンソさんの息子さんがオアハカの民芸品店で働いているらしく、

なぜ水木先生がオアハカで彼らの工房の陶芸作品を購入したのか、謎が解けました。

 

ギャラリーを見学。

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古いアカトラン風の生命の樹(ビンテージではありません)

150cmほどの大きな作品。

釉を使わずマットな着色、デザインやシルエットも素晴らしいです。

価格は18000ペソ(10万円強)…….持っても帰れないし、高級で仕入れることも不可能。

 

そうです。ここの工房は歴史があるだけあって、民芸品の中でもかなり高価。

 

工房の中をウロチョロしてると、結構お宝を発見しました。

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60年代有名だったフランシスコ・フローレスさんの燭台。

 

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お父さんの時代でしょうか、この工房の古い作品。

天然の顔料で着色されているので、土によくなじんでいて美しいです。

 

そして、そして、、、、、埃を被って窓際で鎮座しているのを発見!!

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アカトランには全く残っていなかったエロン・マルチネス・メンドーサ作の生命の樹です。

少し破損がありましたが綺麗な状態。

 

古い作品たちはお母さんのコレクションらしく、売り物ではなかったのを

他は駄目でしたが、これだけ無理を言い譲ってもらえることに成功!

(お母さん宛に電話してもらって、わざわざ自分の口から日本から来たと伝えました笑)

 

いやぁぁぁぁこれはここまで来た甲斐がありました。

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他にも工房にはフォークアートが好きな方はピンとくる興味深いものがたくさん。

これはオリジナルの有名な魔除け人形、着色前の素地の状態。今も作られています。

 

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他にもいい作品を買い付けたので、充実した遠征になりました。

 

まだまだ全然(スミマセン)更新できてませんが、

ショップサイトのカテゴリーに新しく「陶器、陶芸品」を新設しましたので

チェックしてみてください〜。

陶器・陶芸・焼き物はコチラ〜
陶器・陶芸・焼き物はコチラ〜

 

本当はまだ行きたい工房があったのですが、すでに夜8時を回っていて

断念して帰路へ。

 

プエブラのセントロに戻ったのは10時前。

 

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食堂でプエブラ名物セミータを夕食に。

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トルタとの違いがいつまでたってもわかりません。

 

宿に戻り少しトラブル。

 

連泊したので衣類を置いている筈の自分のベッドに、他の宿泊客がいる。

(衣類は綺麗によけられて…..)

 

その客が知らん顔するので、受付にクレームを言いに行くと

幸運にも個室に替えてくれました。

 

 

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センスのない絵も気にせず、久々にゆっくり眠りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

高揚感を味わうにはやっぱりAFRO FUNK。