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メキシコ買い付けジャーナル’17 【3/31 オアハカ テオティトラン】

朝9時半起床。快眠でした。

いつもドミトリーのだだ広い部屋で1人

 

シャワーを浴び、荷物をまとめてチェックアウト。

 

オアハカに3日間もいるのは珍しいので、今日も普段行けない場所に行くつもりです。

 

 

アバストス市場までいつもように徒歩。

こおいう小径は必ず通ってしまうタチ。

 

 

憧れの看板屋さん。やっと年内にはここでトンボラの看板も製作できそう。(3年越し!)

 

 

市場のそばのタコス屋台で腹ごなし。

puta(娼婦)とmalecon(オカマ)の話ばかりで、朝からハイテンションのあんちゃんら。

 

プタではなくブタのモルカヘテ(石臼)が可愛い

小さいですが、ブタのモルカヘテの在庫ありますよ〜。

 

パストール、タサホ、トリッパのタコス。

小さいけどメキシコの中では最安値ではないでしょうか。

1ケ2ペソ!!(12円)

 

 

そして市場脇のコレクティーボ乗り場から、

東南東にある村テオティトラン・デル・バジェまで小一時間。

 

3年ぶりに訪れた、織物とテキスタイル作りが盛んな村です。

ここも最近は時間がなくあまり来れなかったのですが、

昨年出会った夫婦を訪ねるためにやってきました。

 

☞出会いについては過去ブログ

 

 

この村の教会もミトラと同様に、遺跡を破壊した石で作られています。

 

 

 

もらった名刺を頼りに工房を探してたどり着いたのは、

メンドーサ・バウティスタ夫妻のお宅。

 

旦那さんは山へ芝刈り(染料の素材の採取)に行っていて留守でしたが、

奥さんが出迎えてくれました。

 

写真を撮ると絶対目をつぶりがちな人

 

 

 

昨年の買い付けブログで書いたように、メキシコDFのメトロブス乗り場で

偶然道を聞かれたのがキッカケで出会った夫婦。

 

 

店主の旅で最も重要だと(勝手に)思ってるのは偶然から生まれる出会いです。

20年以上メキシコでは、とにかく人との縁を頼りにここまでやってきました。

それが旅ならではの邂逅でしょう。

 

どおいうわけだか、オアハカのウールラグ=タペテはほとんど仕入れてこなかったので

この機会にイロイロ見てみようと思ったわけです。

 

今でも機織り機で織っています。

この村に最初に来たのは2006年。

それから卸先の買い付けのためなどで、何度か訪れていたので

タペテの製法や歴史などは知識として持っています。

 

テオティトランには店主も訪問したことのある、

イサック・バスケスという有名な職人さんの工房があります。が、

このような天然の草木染めを村に復活させた偉人

 

バスケス工房のタペテは、日本でも扱っている業者さんが何軒もあり

世界的に名が知れ渡っているので、あえて他のお買い得でよい製品を探しに来ました。

 

 

草木染めでラグを織る工房は少ないですが、こだわりの製法は

羊毛を紡ぐことから始まり(羊の毛を刈ることからかも?)

洗い、そして染め上げてできた糸。美しいエメラルド。

 

苔や花で黄色や緑、そしてコチニールというサボテンの虫を潰して生まれる赤など

様々な色を大地と自然から生み出します

 

訪ねた工房は、著名な職人一家 ペレス・ファミリーの娘夫妻の工房でした。

 

お婆さんのマルガリータ・メンドーサさんが30年前に製作したというビンテージのタペテ。

モノトーンのモザイク模様がモダンです!

2m以上あり大きかったせいか、かなり高価でした..

 

このビンテージのラグの入荷はありませんが、この工房で買い付けたタペテは…….

コチラをチェック

 

タペテの歴史やデザインなどの詳細は、昔訪れた隣村のサンタアナも含め、

また改めてブログに記したいと思います。

 

 

 

 

村からオアハカ市内への乗合タクシーを待つ際、あまりに暑いので休憩。

一見、目を引く洒落たカフェがあったのでフラッペチーノを注文。

40ペソもしましたが、美味しかったです。

メヒコでは欠かせない個人的なオヤツです。

 

 

 

そして帰る際タクシーに一緒に乗り合わせた、

テキスタイルデザイナーだというメキシコ人女性とも話が合い…..

今後何か一緒に仕事ができるかも??

imstagramから拝借。才女のラヤ嬢

 

これで次回のオアハカ来訪も楽しみになりました。

 

 

市内に戻り、そのままアバストス市場の裏手、山あいのエリアに向かいます。

 

オアハカには20回以上来てますが、初めて行く地域。

 

ゲラゲッツァの会場が見える丘の上。まさにバリオ(居住地域)

 

坂の傾斜に沿った道をモトタクシー(原付バイク)で目的地まで。

 

 

たどり着いたのはビジャファーニェさんのお宅。

このような木彫りのレタブロ=ボックスアートの製作で有名なファミリー。

 

お祖父さんのダビッドの作品を60年代にジラードを始め、

メキシカンフォークアートのコレクターがこぞって集めていたようです。

代表的な死者の日の祭壇レタブロ

 

毎度のごとくアポなしの突撃訪問ですが、メヒコの皆さんは心が広いので

快く受け入れてくれるのが嬉しい。

 

ダビドの孫にあたるマルコくん。店主と同世代です。

 

お父さんのアントニオさんも亡くなり、仕事の合間に作品を製作しているそうです。

 

 

お宅を拝見すると、細々感は否めませんでしたが

注文すると作品を作ってくれるそう。

 

代々製作しているという、メリーゴーランドや観覧車をモチーフにした木製のオモチャ。

 

今回は譲ってもらえるものがありませんでしたが、次回から注文して仕入れます。

古いフォークアートにあるような、カラベラやディアブロをオーダーしますので期待をば!

 

 

 

 

そして遅い昼食をセントロで。

宿の近くにある高級そうな店ですが、コミダコリーダ40ペソ。

 

メインは鶏胸肉のソテー、カラバサ(カボチャ)の花のソース。

オアハカぽさはないですが、上品で美味しく安かったです。

 

 

暗くなるまで、少し買い付け。

金曜だからかセントロは人が多いです。

夕暮れに映えるサント・ドミンゴ寺院

 

 

 

 

足を伸ばしてセントロの北端にある施設“ARIPO”に向かいます。

 

オアハカの各村から上質な民芸品を集め展示販売しています。

 

思ったより販売価格が安くてビックリしました。

 

観光で来て民芸品を購入したい方々は、ここかMAROか、

もしくは民芸品市場で物欲は事足りるような気がします。

 

ティルカヘテ村のアレブリヘスがたくさん!

 

そらこの施設にこれだけ在庫があれば、村の工房にはないはずだわ…..

☞前回の買い付けジャーナル

 

撮影スポットも万全。

 

オハラタやコラソンなどオアハカ産アイテムはこちら

 

 

 

夜行バスの出発まで時間があるので、前回のブログでご紹介した

版画家兼バイヤーのサチ嬢と待ち合わせてミーティング、というかただの世間話。

テラスの気持ちいいバー。

中の内装はアカプルコチェアにエストレージャライトが格好いい。

テーブルが少し残念かな….

 

 

 

今回久しぶりに行けた村があり、今後にもたくさん繋がるような出会いもあり、

買い付けが始まったばかりなのに、有意義なオアハカ遠征でした。

 

 

安い2等の教職員バス乗り場までは、仕方なくタクシーで。

セントロでも夜景が綺麗です。

 

週末なので大混雑。 いつものように夜行バスでメキシコDFに帰ります、寝れるかな〜?

 

 

 

 

 

 

2週間前にこれまた亡くなったレゲエDJニコデマス。ダンディーな声と佇まいが大好きでした。

彼のトースティングが本当に好きだったので、

フランキーポールに続き喪失感でずっとショック。