“TEXTOSTERONA”のブコウスキーTシャツとビートジェネレーション
- 2016.06.19
- 日用品 インテリア アルテサノス(職人と工房) 新入荷
今年春の買い付けで、新たに仕入れることになったTシャツをご紹介します。
個人的に大ファンである作家チャールズ・ブコウスキーのデザイン。
女子も着用できるサイズ感。(モデル身長163cm)
ブコウスキー以外ではウイリアム・バロウズの「裸のランチ」のデザインも。
これらはメキシコシティの“TEXTOSTERONA”「テクストステロナ」という
ちょっと言いにくいTシャツブランドで、
往年のビート・ジェネレーションの詩人や、中南米の文芸作家たちをデザインしてTシャツに仕立てています。
デザイナーのホセとスタッフ。
彼はとにかくブコウスキーがお気に入りのようで、デザインの種類も豊富。
今回はサンプルを数点仕入れただけですが、次の買い付けのために
たくさんオーダーしています。

お買い上げいただいた方には、こちらの”DON’T TRY”と
ラベルが貼られたボトルの紙袋に入れて発送いたします。
1994年に亡くなったブコウスキーさんのお墓にはこの言葉「がんばるなよ」
が刻まれているそうです。
次回からはビートニクを生み出した作家ジャック・ケルアック、
詩人アレン・ギンズバーグやチリの作家ロベルト・ボラーニョのデザイン
偉大なコロンビアの作家ガルシア・マルケスなどのTシャツを注文していますので
お楽しみに!
店主もブコウスキーの作品はほぼ読みました。
詩とも散文ともいえない生々しい描写に若い頃ノックアウトされたことがあります。
晩年の「パルプ」や「死をポケットにいれて」は小説なのか日記なのかよくわからない作品ですが、今でもたまに読み返します。
初期の作品は性描写が激しい話も多いので、女性になかなかオススメできないですが、
難解ではないので、暇つぶしに一読いかがでしょうか?
そしてメキシコシティにゆかりがあると言えば
バロウズ、ギンズバーグ、ケルアック、キャサディなど
50年代後半に出現したビートニクの方々。
コンデッサ地区で撮影された若きビートニクたちとバロウズさん。
ウイリアム・バロウズさんは金持ちのボンボンでドラッグをやりすぎてアメリカ政府に
逮捕されそうになり、メキシコシティのローマ地区に5年ほど住んでいました。
今でも残る住んでいたアパート。2階の部屋で彼は誤って妻を射殺してしまいます。
そんなバロウズさんを訪ねるため、サンフランシスコからメキシコを目指す
ケルアックの有名な自伝的小説が「路上 ( オン・ザ・ロード)」
彼もまたバロウズのアパートの近くのオリザバ通りに住むようになり
「メキシコシティ・ブルース」という詩集を書き上げました。
世界では朝鮮戦争とベトナム戦争が起こっていた50年代。
逃げるようにやってきた彼らビートニクの目に、この時代のメキシコシティは
どのように映ったのでしょうか?
書ききれなかったですが、メキシコに移住したマルケスさんやボラーニョさんの
記事もいつか記したいと思います。(こっちはだいぶ難解……)
現代の視点からビート作品を読み解く「新約ビート・ジェネレーション」
この本の出版社トランジスタプレスのアジト?でもある
新宿のカフェラバンデリアさんでトンボラのPOP UP STOREが開催されます。
7月23日(土)の一日だけですが、大阪からメキシコ好きの皆さんに
喜ばれる雑貨やフォークアート、
トンボラのみで販売されているブランドアイテムなど持って行きます。
また手作りトルティージャのタコスも食べられる予定ですよ!
他、東京在住の友人たちに声をかけて、いろいろ面白いイベントにしたいと思っています。
昼は、毎月開催されている「メキシコの平和を祈る刺繍の会」があります。
詳細決まり次第、また大々的にお知らせいたしますので
よろしくお願いいたします〜
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