メキシコ買い付けジャーナル’18 【7/6 レアル・デ・カトレセ 前編】
朝6時半起床。
すぐに出れるよう昨夜準備したので、即チェックアウト。
ホテルの受付で、ターミナルへ向かう巡回バスの乗り場を聞きます。
まだ空は暗く、バスは来ない……
霧に包まれた朝もやの中、結局タクシーでターミナルまで行きました。
8時前にレアル行きのバスに乗り込み約1時間半。
徐々に晴れ間がでてきました。
メキシコ人ののんびり気質は、空や天候が関係してると常々思っています。
9時過ぎにレアルの街に入りました。民芸品と骨董品の看板! 気になる……
気づけばバスが止まってしまい、全く動かない。
車内前方に様子を見に行くと、道の中央でトラックが往生中。
降りて確認するとタイヤがシャーシから脱輪していました。
どうしようもなく乗客みんなで降車。
トラックを脇に寄せるよう男性陣が奮起するも、まったく動かず…..
40分ほど待ったでしょうか。
レアルの街のほうからマイクロバスがやってきて、皆んなで乗り換え。
メヒコでよくあるのどかな朝を迎え??
車内には朝刊を売りに行くおばあさん。
やっぱり寝てました….
レアル・デ・カトレセは銀鉱山で栄えた街ですが、資源が枯渇し
企業が撤退した後は、廃墟のようなゴーストタウンになってしまった場所です。
人里離れた隔離感は、車1台しか通れない2kmのトンネルが街の入り口だからでしょう。
小型バスに乗り換えてやっと街の中に入れたのは10:30。
空腹のためとりあえず朝食を採ることに。
街の入り口近くの定食店で定番のウエボス・ランチェロス。
元来はトルティージャ上に目玉焼きを焼きつつ、サルサで煮込む調理法ですが、
こちらは全て別個に調理されて合わさっただけのものでした…….
今週から学生たちが夏休みシーズンに入り、観光客で平日でも賑やか。
同じ小型バスに乗っていたオッチャンが一人でコーラを飲んでいました。
まさにロンサム・カウボーイ。
店主が目指す漢のスタイル。
この食堂で販売されていた”cabuche”と呼ばれるサボテンの実の酢漬け。
滋養系の食物には触手がそそられます……
が結構な重さのため購入はやめました。 味はあっさり歯応えよく美味しかったです。
腹も落ち着き、街へ繰り出します。
真っ青な空。ちゃんとした電線も。昔は電気あんまり通ってなかったイメージ。
まずは目抜通りの最初に目に入る、レアル・デ・カトレセ教会。
重厚な面構えですが、中はちょっと近代的。
19世紀に建立されたそうで、守護聖人の聖フランシスコが祀られています。
よく見ればミントグリーンの可愛い壁の色合い。
司祭のベールに張り付けられたミラグロ=奇跡を祈るパーツ。
お祈りのアイテムが売られる売店も見所です。
壁全面がエクスボト=奇跡と受難の奉納画が飾られています。
このようなブリキ絵は教会内に飾られるスペースがあるのですが、ここでは
売店で飾られるのかもしれません。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2015/05/retro-shopping-icon-set-featured.jpg)
また真っ直ぐに通りを歩くと、貨幣工場を改装した博物館があります。
だんだん日差しが強くなってきました。
ここは街の歴史とウィチョール族に関する展示があります。
街の麓に広がるウィリクタ砂漠は、ウィチョールの人々にとっては
重要な巡礼地。
ここで自生するペヨーテが彼らの文化で最も重要な存在です。
ペヨーテを食べ自己覚醒を促すセッションは、神との交信とされています。
そこで見た脳内風景を羊毛で表現したネアリカ。
国内でも著名なアントニオ・カリージョさんの作品たち。
立体的というか凄まじいです。
民族衣装に施される刺繍も宇宙的。
鹿は神の使者とされているので、ペヨーテの次に多いモチーフ。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2489.jpg)
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2488.jpg)
1960年代のウィチョールの人々の肖像
メキシコ各地に行商に行く人々は、わかりやすいように刺繍服を着用していますが、
グアダラハラやサンルイス・ポトシのウィチョーレスはこのような日常着を着ています。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2497.jpg)
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2500.jpg)
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2502.jpg)
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2506.jpg)
地下階はバザーみたいなのが開催されていました。
街が繁栄していた時代の写真展示。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2510.jpg)
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2019/05/DSCF2511.jpg)
と、かなり堪能して街の奥へ進みます。
石畳の坂道。時代がわからなくなる光景。
小さいですがソカロとキオスコもあります。
周辺を含め千人強の人数がこの街で暮らしているそう。
一時期に比べると少し人が戻ってきたのかもしれません。
“HIKURI”とはペヨーテの呼称。
ウィチョールの民芸品店も何軒か。
パワーストーンを売る屋台。
ヒッピーぽい方々や、スピリチュアル系が好きそうな人が多そうな
イメージですが、実際はメキシコ人ばかりで欧米人はほとんど観光に来てません。
たまたまかな?
長くなったので、続きは後編で。
巡礼と路上の音
-
前の記事
メキシコ買い付けジャーナル’18 【7/5 モンクローバ→マテワラ】 2019.05.05
-
次の記事
メキシコ買い付けジャーナル’18 【7/6 レアル・デ・カトレセ 後編】 2019.05.22
コメントを書く