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Nota de Maestro en Japon! /アンヘリコ・ヒメネス来日顛末記 ~イントロダクション2

前回より続く。

 

2022年 8月の1ヶ月間開催した「ヒメネスファミリーの木彫り人形展」は

かなりの数のお客さんが来店してくれて、20体近くの作品を販売することができた。

 

次回のヒメネス展のためすでに各ファミリーには追加でオーダーし、完成する頃合いを

見計らってアラソラ村へ出向いた。

 

(おしゃべりに夢中だったのか、肝心の人物画像を撮影していませんでした…)

 

 

アルマンド・ヒメネスの工房。Casa Tlacuacheと名付けお客が入りやすいように改装されていた。

 

まずはアルマンド・ヒメネスの工房へ。

アルマンドとはアニリン染料の話、今オアハカで手に入るもの質が変わって

乾くと粉っぽくなるとか、アメリカの顧客の話など。

 

 

 

立派なアンヘリコの邸宅。車庫のシャッターは閉ざされているので、人はあまり寄り付かず….

 

次にアンヘリコ・ヒメネスの自宅へ。

実は店主は会うのは2度目。この5年前くらいに村の道端で出くわし

挨拶だけしたが、本人はあまり憶えていないようだった。

 

アンヘリコには80年代の大きな作品が今トンボラにあることを伝え画像を見せる。

「お〜アメリカのギャラリーに依頼されて作った作った〜、ガハハハ」

と言って人の話より孫と遊ぶほうが楽しそうだった。

 

私設博物館として運営しているイサイアスの工房エントランス。間口が広く、ツアーの観光客も入りやすい雰囲気。

 

最後にイサイアスの家へ。

ビールを奢ってもらっていろいろ話したが、最後は「改めて日本に行きたい」と。

 

何年か前からイサイアスは日本に来て、ワークショップや私設博物館の

プロモーションをしたいと言っていた。

2回目の展覧会が秋にあるなら、それに合わせて行きたいとスタッフSにも伝えていたよう。

 

自費でも行きたいという位なので、本気度は高く

“Dream Carver Exhibition”を来年東京で開催してイサイアスに来日してもらおうか。

と徐々に脳内でイメージが作られていく。

 

2021年6月の撮影

 

 

そう、ファミリーを代表して日本に来るのは当初イサイアス・ヒメネスとその息子だったはずなのです!

 

日本に戻り、来年春の東京の展覧会の場所探しのためにいくつかのギャラリーを見学。

具体的な日程で仮予約までしていた。

 

11月に開催した福岡太宰府市での2回目の展覧会もたくさんの方々が来場してくれ、

35点の作品も半分以上旅立っていく。

確実に多くの方々に受け入れられていると実感。

 

 

 

そして12月にまたみんぱくのミュージアムショップに納品に行った時のこと。

なんと特別展のポスターやチラシには赤いナワルがシンボルとして使われている!

 

 

Orale!  コ・レ・ハ!

日本がイサイアスを呼んでいるとしか思えない!

 

しかし年末に波乱が……

 

なんと!

さすがに年波ゆえ無いと考えていたアンヘリコ・ヒメネスも日本に来たいと言い出した!

 

う〜む なんだか大変なことになってきたぞ。

 

でも兄弟で来てくれたほうがワークショップやデモンストレーションもスムーズに行くのかも。

 

こうなればと来日日程を5月のGW前後に絞り込む。

 

 

年が明けてまず、みんぱく特別展の担当教授に連絡。

なにか援助の話があるかと考えたが、そこまで話は至らず。

(みんぱく及びミュージアムショップとの関係は最後にまとめて加筆します)

 

そして大使館の文化部にも連絡。

こちらも年間で予算配分が決まってるので金銭的な援助は難しいが、

アンヘリコとイサイアスが来日すれば全面的に協力してくれるとの返答。

 

それぞれが息子を同行させるとのことで

オアハカはアラソラ村から4人も日本に来る予定に膨らみ、期待よりも不安が膨張する……

 

彼らの航空運賃や滞在費を捻出するため、頭をひねり考えた予算案を持って

店主はメキシコへ渡り、

アラソラ村での直接交渉に臨むのであった。

 

続く