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Nota de Maestro en Japon! /アンヘリコ・ヒメネス来日顛末記 ~プロローグ

前回より続く

 

3月下旬にメキシコから大阪に戻り、通常の業務をこなしつつ

木彫人形展の日程を5月18日から28日と決める。

 

最後の2日間はアンヘリコが持ってくる作品の販売会場として、

木彫り展から徒歩10分、近くのObscura Laboratory も借りれることになった。

しかも無料で! なんと寛大な Obscura Coffee様!

 

そして大使館の文化部の方では、金銭の発生するイベントは

通常は大使館内では行われないということだが、ヴァレリア文化官の寛大な措置で

2日間もエスパシオ・メヒカーノを使用してよいことに。

 

最近はメキシコ料理やテキーラのワークショップでもよく使われています。

 

こうして様々な方々の助けを借り、滞在中のスケジュールも決定。

 

我ながらよくスケジューリングできたものだ。

 

 

東京開催ということで大判にしてフライヤーも1000部印刷。

 

そして満を持して4月18日より

SNSとwebshopから東京のワークショップの募集を始めたところ、なんと三日間で定員に達してしまう。

嬉しい悲鳴!

大使館文化部の計らいで、追加で午後の開催も可能になり 40名の参加が可能に。

 

これで参加費用という名の売り上げが倍になり、

アンヘリコらの滞在費用の不安が少し薄れる。

 

 

一方、みんぱくのワークショップについては担当教授からは

直接交渉するので、内容や参加料金については触れないでほしい」と言われていた。

 

なのでこちらも何も関知しないつもりが、

「本人たち(アンヘリコとその家族)から予想より高額な参加料金を請求された」だの

「大使館のワークショップの料金が安い理由を教えろ」だの

「みんぱくのワークショップは募集前なので、SNSの情報を削除しろ」 だの

何かあるごとに、コチラに言ってくるのが面倒くさい…..

(みんぱくとの関係は最後に追記いたします)

 

その間、トンボラも百貨店の催事を無事終え、卸売の納品業務なども落ち着いて

GW前からやっと展覧会図録の制作に取り掛かる。

 

東京展に合わせて、図録を製作する構想は当初からあり、半年かけて素材は準備してあった。

 

たった1週間ほどの製作日数しかなかったが、毎日つきっきりでスタッフと分担してなんとか仕上げ。

 

店主は構成とテキスト担当で、スタッフSとOKBさんの2人がデザインと画像加工担当。

彼女たちのほうが作業としては大変だったろう。

 

そして製本のデザインや構成など全員素人で入稿時には「どうなることやら…」

という趨きだったが、地元大阪の印刷工場に発注してみたら

担当者が偶然古くからの知人だった!

おそらく通常では有料であろう最終校正をかな〜り助けてもらった。

 

紙の試し刷りもしてもらえた。ありがたい…

 

 

オアハカのアンヘリコ・ファミリーと四箇所を繋ぐ

オンライン・ミーティング (アンヘリコ、長男ロケ、娘のマリカルメンとウーゴ夫妻は皆住む家が違う)

も終えて準備も佳境に。

 

彼らの販売用作品とトンボラの注文品、大使館用のワークショップに配る

木彫人形は先発で5月4日にオアハカのアラソラ村から発送する段取り。

 

その直前にみんぱくの担当教授から電話。

「みんぱくで使用するワークショップ用の木彫人形18体を彼らがどう日本まで持ってくるか相談したい」

と….. 何やねん、それ??

 

絵付け用の木彫人形

 

干渉するなと言っておきながら、何か困ったことがあればコチラに連絡がある。

断ってもよかったが、アンヘリコたちに負担をかけるかもしれないと思い、

トンボラの契約運賃の国際便だが通常の運賃を請求することを条件に、発送便の同梱を許した。

 

ここでまた別の問題が…..

 

大使館の販売会では、文化部のほうから

「他国の大使館の文化担当官も来館するので、できれば多めに用意してほしい」

と頼まれていた。

 

アンヘリコの作品はいくつ用意できるかわからない。

しかも先にある大阪の販売会で売れてしまったら、東京に持っていく分が少なくなる可能性もある…

 

ということで、大使館での販売会のために、

あらかじめアルマンド・ヒメネス家族から10体ほど作品を購入していた。

 

アルマンド作のCoati (アナグマ)

 

 

まとめて送った方が運賃は安くなるので、アルマンドの作品1箱をアンヘリコ宅に

集める必要がある。

 

だがこんなに苦労するとは….

 

歩いて10分ほどの距離なのに、

アルマンド家 「取りに来させろ」

アンヘリコ家 「いや向こうが持ってこい」

という応酬で拉致が開かない。

 

頼み込んで、集荷前日に娘婿のウーゴがアルマンド宅に取りに行ってくれた。

が、あらかじめ伝えていたのに、留守だか、入り口が閉まってたかですれ違い…..

 

もう日本からコントロールするのも限界だわ〜!

 

集荷当日、やはり双方で連絡を取ってはくれなかったようで…

 

雨の中、普通の乗用車で集荷に来たアホなメキシコUPS

 

アンヘリコ家からは4箱出荷。

 

アルマンドの1箱は週明けの月曜日に、本人が直接オアハカのセントロにあるUPS営業所へ

持っていってくれた。

 

ただし5月4日の出荷でもギリギリだと考えていたのに

4日間も遅れたことになるので、翌週末までに間に合えば良いが….

 

なぜなら出荷荷物の中には、5月20日開催のみんぱくワークショップ分の木彫り人形も

搭載されている。

通常なら1週間から10日で日本まで到着するが、通関に手間取ったらまぁまぁやばい。

木彫りの道具やらデモンストレーション用の杉の木なども同梱されているので

植物と認定されたら厄介なことになるなぁ….と気が気でない。

 

毎日トラッキングとにらめっこ。

案の定、乗り換えのアメリカで開封されチェックを受けてることが判明….

心配が続く1週間だったが、予想に反してすんなり5月15日にこちらに到着!!

 

梱包もしっかりされていた

 

本当に胸を撫で下ろした….

 

ひょっこり顔を出した赤いナワル

 

 

その間もトンボラ主催の”Dream Carver”展の準備を万端にすべく、

スタッフみんなで日々業務。

 

倉庫で残っている木彫人形達のチェック

 

 

 

そしてアンヘリコとロケ・ヒメネスの親子がオアハカを旅立つまであと3日。

ただただトチらず飛行機に乗ってくれることを祈るだけ!

 

続く

 

 

 

奥地さん、図録印刷ではお世話になりました〜!!

2005年にオアハカンウッドカービング展が開催された、

大阪のgrafの服部社長がメンバーなのもなにかの因縁か….笑