メキシコ買い付けジャーナル’18 【3/24 メキシコシティ】
昨夜、早く寝すぎたのか早朝目覚め。
二度寝を試みるも失敗。
朝食シャワーを済ませ、9時半出発。
メトロブスを乗り継ぎ、土曜のティアンギスがあるドクトレスまで。
すでに多種多様なモノに溢れています。
公園をぐるっと回るも、今日は出物が少ない中
最後に貴重なグラスを発見!!
60年代にたくさん作られた、フェーダーズの監獄グラス。
イームズやジラードなど、
ミッドセンチュリーのデザイナーたちが集めていたことから、
アメリカで高値で取引されています。
メキシコ国内でも残存していますが、意外に高い…..

それから歩いてソナロサへ向かいます。
オブレゴン通りのローラーブレード軍団。流行ってるみたい。
ローマ地区は歩いていて楽しい。
春になり新芽の季節。
リサイクルショップを発見。
目ぼしいものはありませんでしたが、こおいう場所は大好物です。
20分ほど歩きプラザ・ デル・アンヘルに到着。
毎週土曜のアンティークバザー。
高いのは承知ですが、何が売られているかわかりません!!

しかし何もありませんでした!
レフォルマ大通りから、新路線のメトロブスで戻ります。
二階建てに初乗車!
細かく乗降駅があるので、かなり便利になりますねぇ。
革命記念塔の前を通れば、えらい数のサイクリングマシンが設置中。
スタイルのよい、健康そうな美女たちが奮闘しております。
宿近くのイベント会場ではK-POPイベントが!
BIG-BANG女子がいました。
自分たちが若い頃と違い、タイムラグがなく世界中で同じ服を着て
同じ音楽を聴く。
素晴らしいことです。
宿に荷物を置き、いつものようにFedexにダンボールを買いに行きます。
帰りに、前回食べて美味しかった定食屋でランチ。
アラチェラのファヒータ(牛ハラミ肉の鉄板焼き)
最高に美味しく、午後も頑張れそう。
そして土曜のストリートマーケット、チョポの ティアンギスに向かいます。

日差しが強い中、人の数もボチボチか。
いつもお世話になってるTシャツ屋のルーベンに頼んでいたオーダー品を受け取り
任務完了。
暑くなるに連れ、オーダーが増えて来たのでお早めに!
ヘビメタバンドがプロモーションをしていて、可愛いマスコットガールが
たくさんいました。
そしてブエナビスタからメトロブスでメルカド・ソノラへ向かいます。
目的は主に卸先のアイテム調査でしたが、早くもセマナサンタの張子屋台が
出ていたので少し買い付け。
セマナサンタや死者の日、クリスマスなどのシーズンにだけ開放されるプラザで
たくさん藁の飾りと花が売られています。
明日の日曜日は聖週間=セマナサンタの始まりの日。
「ドミンゴ・デ・ラモス」と呼ばれ、イエスが聖地エルサレムに行った記念日だそう。
聖書ではエルサレムの民が歓迎のために数知れない花束と、藁でできた旗を降った
と書かれているため、このような壁飾りを家の入り口に飾る習慣があります。
いつもより人が少なく、いろいろチェックできました。
どれもパッケージが素晴らしい願いの叶う石鹸。
(現在在庫切れです。スミマセン。次回仕入れます)
週末なのでパペルマチェ専門店ミチョアカナも開いてました。
店主アントニオ・エスピノサは体の具合が芳しくないそうで、息子が店番していました。

ソノラ市場からメトロブスを待ちましたが、一向に来ないんで
メルセーからメトロを乗り継いで帰ることに。
ピノスアレス駅で乗り換えですが、
有名なアステカの遺跡が完全にレプリカになっていました。
人類學博物館にでも持って行ったのかな??
宿に戻る途中に発見した可愛すぎるミキサー車。
メキシコ人がみんな大好きなロテリアのデザイン。
日本も花札にするくらいの遊び心が欲しい。(デコトラという重要文化財はありますが)
革命記念塔から爆音が聞こえるので向かってみれば、
昼間準備していたフィットネスサイクルの大掛かりなプロモーションイベントでした。
EDMに乗せて黒人インストラクターが扇動していましたが、
スペイン語で喋っていたのでどこの国の人だろうと気になったり。
今回の買い付け期間が普段より三日ほど少ないので、
すこしずつパッキングを始めます。
オバx
夕食はやっぱり道向かいの屋台のタコス。
オバチャンがずっっと携帯で誰かと話しながら片手で調理。
カルニータスのタコス。
片手間でしたが、味はまぁ普通でした。
連絡三昧で0時頃就寝。
昨年より店の近くにオフィスが移転してきた、音楽レーベルem records の
江村くんの推薦版。
はるか40年以上前に、日本にこんなエキゾなトリップする音楽があったなんて!
昨年末、古本屋から喫茶店に代わり仕事が忙しいらしい、堀江の喫茶アオツキを営む
実弟が詳しいようで、彼がinstagramに書いていた文を勝手に転載します。
新崎純は沖縄で米軍相手に演奏していたジャズマンでトランペット奏者。
この7inchは、沖縄の古典舞踏曲「かじゃでぃ風節」をバンドでやったらどうなるかという新崎純のアイデアの元、人間国宝の照喜名朝一を含む3人の三線奏者、4人の管楽器奏者、ピアノ、エレキギター、エレキベース、パーカッションとドラムの総勢13人で、リハ無したった一回の演奏を収録(その録音が残ってたのもすごい)。
立ち上ってくるこの世ならざる音は、琉球版ペットサウンズともいえる異形な音楽です。
・
と、ここまで書いて思うのですが、これを買って聴いても、元曲を知らなかったら特異かどうか、他との違いがわかりません。
しかし沖縄だけでなく民謡や落語などの芸能は、同じ演目をいろんな人がいろんなバージョンでやってる差異を楽しむというのも魅力のひとつです。
なのでバンドアレンジとかされていない素の曲を聴いてみてほしいとも思いますので、3バージョンあげてみます。
(新崎版はemのサイトで試聴可能)
この7inchでは「かじゃでぃ風節」とありますが、ほとんどの沖縄民謡では「かぎやで風節」と表記されています。
これらを聴けば、実はバンドアレンジされていなくとも、曲そのものがどこか違う世界にとばされそうなものであることがわかりますし、天に向かっていく西洋的なハーモニーではなく、海の底から湧き上がる東洋的ユニゾンの力強さを聴くことができます。
それを踏まえて新崎版を聴くと、アジアとアメリカの技法や空気が混ざり合って生み落とされた、奇跡的な録音なのがわかります。
あればラッキー。
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