メキシコ買い付けジャーナル’21 【6/10 ウニオンでの哀悼】
朝8時半起床。
家主のガビちゃんと居候のレティさんはすでに仕事へ。
なんと朝食を作って置いてくれていた! 超優しい!
トラパソラの赤い土器=バロロホの棚が可愛らしいオアハケーニャの家といった感じ。
朝のハラトラコを散歩。オアハカの中心街はこの地域から始まったそうで、
石畳の路地が歴史を感じさせる。
午前中は調べ物や連絡業務。
午後になり歩いてアバストスへ。
木彫り人形の村ラ・ウニオンへ行くコレクティーボ=乗合タクシーは
かなり待たないと乗客が集まらない……
オアハカは今日も曇り空。
いつきても長閑な風景…..昔に比べて吠えまくる野犬はほとんどいなくなった。ちょっと謎。
2年ぶりに会うマルティン・サンチアゴ長老。
89歳になって右目の視力が弱って、焦点が合わないそう。
彫るのは大丈夫だそうで、塗装が難しいとのことで娘さんもかなり手伝っているようです。
この後、マルティン宅の裏の砂利山で足を滑らせて転倒!
痛めている右足首に激痛が…..
なんとか近場の職人宅を回る。
こちらはレイナルド・サンチアゴさん。
ちょっと大きいめの人形を作っています。
昨年(2020年)はパンデミックのためメキシコに来れなかったので、久々に来たら道を忘れがち。
特にこの村は目印になるものがない…..
レイナルドさんがマクシミノさんの家まで案内してくれる。
代表作ともいえる三賢人の人形。
3体セットなのでちょっとお高い。
いっつも仲の良いファミリー。うつむいてる息子のホセも腕の良い木彫り職人です。
ロバがいる草むらを抜ければ…..
キリーノ・サンチアゴさんは留守だった!
行けば絶対にいるのに不在は珍しい。奥さんもいないとは…..
カリストとアンヘルも留守。
足が痛くて坂道を降る勇気がなく、
一番丘の下にあるプラシードさん宅まで行くのは諦める。
工事計画の看板。この村もちょっとずつ変わっていくのだろうか。
そして今回、村に来て知ったショックな出来事。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2022/11/image2.jpg)
名職人セルヒオ・サントスさんはまだ50代なのにコロナが原因で亡くなったそうです (涙)
陽気で気さくな面白いおじさんだったのに…..
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2017/01/DSCN0092.jpg)
フランシスコ・サンチアゴさん。 マルティンのお兄さんで7人兄弟の3番目。
老衰(96歳)で鬼籍に入られました。
聖人や老人など人型の人形を作らせれば天下逸品でした。
ご冥福をお祈りします。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2015/05/retro-shopping-icon-set-featured.jpg)
一旦オアハカのアバストスまで戻ってきて昼食。(すでに午後4時だが….)
コレクティーボ乗り場の入り口にある屋台でトラユダス。50ペソ。
そしてまた乗合タクシーで近場のアツォンパへ。
メルカドはぎり開いていた。
ちょっと高かったが仕入れたディアブロの人形。
どう見ても水木しげるのキャラクター。のプランター。
とても精巧な作品群。
この市場のいいところは職人の名前がわかるところ。
このように住所をアピールしている職人の看板も。
こちらは名職人Porrasさんの工房。このスタイルはオリジナルで模倣されていません。
それぞれ日替わりで各工房から店番が来ています。
梱包は早い! しかし甘い!
持ち帰る時点で注意が必要。
必ず段ボールでの梱包をお願いしています。
市場の目の前にあるパン屋へ初めて入りました。
ピザパンが焼きたてで美味しそうだったので1枚購入。その場で食べる。
隣接したリカーショップではメスカルやワインも売られています。
そして同じ通りにあるおなじみルイス・ブランコ師匠の工房へ。
なんとルイス師匠も大量の顔ポットを作っていました!
Porque??
誰かが作って売れると、みんな同じものを作り出すのはある意味、民芸品の特徴。
母テオドラさんの輝かしい写真。
アマテ絵の表彰状。かっこいい!真のグラン・マエストラです。
ちゃんとプチプチ梱包してくれます。
このマスクオーナメントもアツォンパで流行中。
綺麗に研磨された土の器などなど、なんでも器用に生産するルイスさん。
奥さんのマリアさんと。
いつ行ってもオアハカの民芸品の歴史を教えてくださるので、かなり参考になっています。
![](https://blog.tombola11.com/wp-content/uploads/2016/01/retro-shopping-icon-03.jpg)
セントロに戻るともう暗くなっていた。重いのでカミオン(巡回バス)でガビー宅へ帰る。
ポソレを鍋で持ち帰ってきたらしく、お裾分けを夕食に。
足の痛みを緩和させるため、冷えた缶ビールを患部にあてテープで巻いて寝る。
まだまだ今回の滞在は半分なのに〜。
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