メキシコ買い付けジャーナル’17 【4/3 イスカール・デ・マタモロス】

8時半に起きるも2度寝してしまい遅刻。

花が植えられた革命記念塔。昨夜はなかったのがいつの間に!

急いでサンラサロ駅へ向かうも、メトロブスの道が大混みで

40分以上かかる。

面倒でもメトロで行けばよかった。

プエブラへはAVの2等バスが安いです。トイレないけど。

TAPO(東バスターミナル)に着いたもののイスカール行きは1時間後。

コーヒーとトルタを買い朝食をターミナル構内で。

11時30分出発。プエブラ州の陶芸の街イスカール・デ・マタモロスまで4時間半かかります。

しかも日帰りで戻ってくるつもり。大丈夫かな?

1時間ほどすればポポカテペルの大きな山が見えてきました。

活火山でメヒコの地震の温床となっている山。5400mの標高があります。

今年も3月に噴火したそう。

このバスは山の麓の国立公園を通るルート。途中で人が乗ったり降りたり。

そんな感じでモタモタとモレーロス州を抜ける経路で進みます。

3時間ほどで州境の街クアウトラで停車。

ここでトイレ。

と昼食のまたまたトルタ。

10ペソで安い上に、揺れるバスで食べるのはタコスよりトルタの方がこぼれなくていい。

で、なんやかんやで時間通り午後3時半、高地にある街イスカールに到着。

中規模の街で人口も多そう

昨年秋に来たときは時間がなく、今回ゆっくり買い付けをしたかったのですが、

メキシコシティに戻るバスは午後7時が最終。

時間がないのでやっぱり急ぎ足。

まず向かった先は街はずれにある「イサベル・カスティージョ・オルタ」さんのお宅。

出来上がった作品はガラスケースの中に綺麗に保管されています。

80cmほどの大きなツリーオブライフもありました。

イサベルさんは81歳になるお祖母様で、

カスティージョファミリーで陶芸を始めた母カタリナさんの技術を引き継いで

作品を作り続けています。

以前は毎年ボストンの大学に招かれワークショップを開いたりと

国外でも評価の高い名工職人。

土を捏ねて焼くのは、現在お子さんが担当しているらしいですが、

色つけはイサベルさんが全て一人で彩色しているとのこと。

まだまだ元気に頑張って、製作を続けて行ってほしいと思います。

イサベルさんにこれからフローレスファミリーの家を訪ねると言えば、

「フランシスコは酒の飲み過ぎで10年前に死んだよ!」

と笑いながら答えてくれました。

そして大酒飲みフランシスコ・フローレスさんの家族のお宅へ。

住所は判明したのですが、現在はどなたが住んでいるが見当もつきません。

ダメ元で鉄のドアをノックしてみると、、、、、、

対応してくれたのは娘さんのエリアさん。

2006年に亡くなったフランシスコさんのお子さんたちは

誰も陶芸工房を継がずに、二代に渡ったフローレス親子の技術は途絶えてしまいました。

フランシスコ師匠

父アウレリオ・フローレスは陶器作りが盛んだったこの街で

1920年代後半に初めて”Arbol de la vida”=ツリーオブライフのモチーフで陶器の燭台を

作り始めた真のパイオニアです。

海外では大きさにより10~30万円で取引されています。

教会にある真鍮の燭台を土で焼いて作ろうと考え、聖書のアダムとイヴの物語を装飾に施した陶器をたくさん生産していました。

そのまま作風や技術を受け継いだフランシスコさん。

「メキシコの民芸」でも見開きで紹介されています。

エリアさんに「わざわざ作品を探しに来た。家には残ってないか?」

と聞くと探して持ってきてくれました。


「オラレ!」と思わず言い放ってしまい、苦笑されましたが

こんなにいい物が残っていたなんて。往復9時間かけて来た甲斐があったというもの。

晩年の作品はアクリル塗料を使い始め、

ニスもがんがんに塗布され光沢があるものが多い中、

発見したこの珍しいカラベラは落ち着いた色彩でとても丁寧に作られています。

おそらく80年代前半くらいの作品だと思われます。

エリアさんに「ちゃんと倉庫を探したり親戚に聞いてみとくわね」と言ってもらい、

連絡をくれるそうなので、今後の作品の発掘も期待が持てます。

すでに収穫が多い中、幹線道路を歩き向かった先は”Arte Casbal”という工房。

たくさ〜ん彩色前の作品がありました!しかし完成品はなし……

隣の息子たちの工房も同様、セマナサンタ前の繁忙期で出荷してしまったとのこと。

海外での民芸品店にも参加する意欲的な工房です。

光沢の少ない落ち着いた作品を製作しているということで、期待したのですが

また次回。

時間がないので、タクシーでも捕まえたかったのですが全く通らず

イスカールの街中では原付を二人乗りするのが、交通手段の主流のようでした。

ブーゲンビリアが咲き乱れるほど暑いです。

結局歩き。向かった4軒目は、昨年に続き”Balbuena Alonso”工房。

ちゃんとストックがあって一安心。

小さなものをたくさん仕入れました。

こちらの天使は更新前に店頭で売れてしまいました。

そして最後は「アルフォンソ・カスティージョ・オルタ」工房へ。

3代続く名門工房カスティージョ・ファミリーは3人の兄弟で運営されています。

本日初めに訪れたイサベルさんの甥っ子にあたる彼ら。

なんと!2時間前ほどにプエブラ市内の民芸品店のバイヤーが来て

大量に買い付けて帰ったらしく…….仕入れができそうな作品がほぼありませんでした。

この時点ですでに6時30分を回っていて、今夜はプエブラ市内で宿泊を覚悟していましたが、

急いでバスターミナルへ行くことに。

すると次男のマルコが車で送ってくれました。何も買ってないのに優しい。

次回はここのビンテージのものを交渉して買い付けます。予約しときました。

ターミナルの目の前の珍しいマレーシア料理の店でテイクアウト。

7時のバスに乗り込みなんとかメキシコシティに戻れます。

数は少なかったですが、貴重なものも仕入れることができて

次につながる弾丸出張でした。

車内で夕食。結構美味しくてビックリ。

ビールを飲みながら見る窓からの夜景。

11時半にTAPOへ到着。

最終のメトロで宿へ帰りました。

有料の体重計が駅構内にあるのもメヒコらしい。

即興演奏家、パーカッショニストの高田みどりさんの名盤。学生時代によく演奏を聴きに行きました。


コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コード入力 *