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Nota de Maestro en Japon! /アンヘリコ・ヒメネス来日顛末記 ~おけいはん

魔の週末から続く

 

5月21日

早朝、店主は大阪に到着。

 

少し仮眠してトンボラへ。

 

みんぱくのワークショップが中止になり、アンヘリコとロケは大阪に来る必要が

無くなってしまった。

明日からの予定をどうしようか….?

 

とりあえず彼らが到着したら意見を聞いて話し合わないと。

 

18時に成田着ということで、スタッフSが空港までお迎えに行っている。

 

しかし到着自体が1時間遅れてるということで、(ほんまアエロメヒコめ〜)

お店を閉めて帰宅。連絡を待つ。

 

他の乗客はほとんどゲートから出てきたが、2人だけが姿を見せないらしい。

Por Que??

 

21時回ってやっとゲートから出てきたようで、

さすがにアンヘリコはかなり疲れていたらしく、

Sさんの判断でこの日の東京移動は断念して、空港近くのホテルに宿泊。

 

 

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5月22日

次の日やはりみんぱくへ、自分の作品が展示されているのを見たいということで

大阪に新幹線で移動。

 

2人分の往復の新幹線代を捻出するため、店主が考えたのは

みんぱくに既に送ったワークショップ用の小さな木彫り人形 18体を

東京の販売会で売り捌くこと。

18体あるので3000円で販売して完売すれば、ちょうど新幹線代と同じくらいの

売り上げになる。

昼はみんぱくのイベント担当の方にその希望を伝え、担当教授なども交えて

協議とのこと。

 

東京駅に向かう2人

 

16時頃に新大阪に着くと言うことで車で向かい、

入場切符を買ってホームで待つ。

 

現れた2人。

” Aqui es Osaka ! No Oaxaca” と開口一番伝えると

やや笑い….(もっと受けるかと思った)

 

とりあえずトンボラへ連れて行く。

お留守番のスタッフOKBさんにご紹介。

疲れたまんまのマエストロだったが、さすがレディの前ではシャキン!

彼女の誕生日を尋ねてご満悦。

 

 

 

予約していた店の近所のコンドミニアムに荷物を置いて、

「何か食べたいものはある?」と聞くと、

アンヘリコ「今日はずっと胃が痛い,,,,」 しかし

ロケ 「俺はなんでも食べれる。昼も車内の弁当だったから腹一杯食べたい」

 

ということで悩んだが、店主が大好きな天王寺の平和で焼肉。

 

マエストロは牛タンを2枚食べただけで、サラダとわかめスープ。

わかめを甚く気に入ったよう。

ロケは日本酒も注文して、美味いハラミに満足してくれた。

 

宿まで送り届け店主は店に戻り、彼らがオアハカから持ってきた作品の販売会の陳列。

 

 

ナワルが5体…. 大きい作品も。価格は6桁です。

果たしてどれだけ売れるだろうか?? 不安が募る….

 

5月23日

朝、みんぱくの教授から電話。

本人は13時まで会議があるとのこと。(これまた勝手)

午前中に木彫り人形とナイフを引き取りに行くつもりだったので、予定が狂う。

「私は午後は送迎できません」と伝えると、アンヘリコらには

交通機関で来てもらうと伝えるとか。

 

日本で電車の切符も買ったことのないメキシコ人に、モノレールに乗って来いだと,,,

しかもアンヘリコの疲れはまだまだ残っている。

せめてタクシー代くらい出せないのか。

最後まで憤慨す。

(後日、教授の研究費からなんらかの経費はアンヘリコらに支払われたそうです)

 

 

 

はっきり言って不本意だったが、木彫り人形を取りに行くついでに

アンヘリコらも車に乗せみんぱくへ。

教授との待ち合わせにはかなり早いが、13時までどっかで時間を潰しといてもらう。

 

入り口前のバラ園をいたく気に入ったマエストロ
徐々に元気になっていった

 

 

店主は店に行き、週末の東京ワークショップの準備をスタッフたちと。

大阪に戻ったSさんは作品の値段をアラソラ村にいるウーゴに聞いていて

バタバタ。(人形に全て値段のシールを貼ってくれと頼んだのだが…)

 

ここで重大なミスに気づく…

彼らに貸すつもりだったポケットWIFIを家に忘れてきてしまった。

しかもみんぱくの中はWIFIがないはず。

 

連絡がとれないと、モノレールから地下鉄に乗り換えてトンボラに戻って来れるか,,,

不安でしょうがないので、結局またみんぱくまで迎えに行く。

入り口で待っていると16時ごろ現れた。

 

担当教授が涼しい顔して挨拶してきたが、会釈だけして何も話さず。

 

せっかくなんで太陽の塔の周りを散歩。

 

駐車場に戻る時、ちょうどみんぱくから出てきた女性たちが

「あれ? さっきの写真の人?」と指さし、アンヘリコに気づいた!

展示の写真を見たようで、こおいうときもシャキっとするマエストロ

 

17時前に2人を連れてトンボラへ。

平日だが木彫人形販売会にたくさん人が集まってくれました。

 

なんと!!今日の開店早々に来たお客さんがナワルを購入!

プリーア大使からも連絡があり、赤いナワルとジャガーを購入!!

ワークショップが中止になっていて残念がっていた夫婦の方もナワルとアルマジロを購入!!!

 

 

よくお店に来てくださる生地会社のお二人はなんと!

最も高額のグレカ模様のナワルをご購入!!

 

家宝にしてくれるそうです。

 

 

大きなサイズのヤギも売れて、初っ端からごっつい売り上げ。

大阪の皆さんありがとうございます!

アンヘリコに会いに来てくださる方も多く、火曜日の夕方2時間だけでは

短すぎました。

 

夜は近くの寿司店で歓迎会。

しかしマエストロは生の魚は好きじゃないと判明,,,,,

赤出しは気に入ってくれた。その理由は昨夜に引き続き、ワカメが美味しいと。

う〜む、意外。

 

なぜか知らないメキシコ人も参加していて、彼はなんやったんやろう。

大阪に住むオアハカ出身としか聞いてなかった….

ロケに「バッテラは大阪が発祥だ」とか話していて、ちょっとビックリした。

 

とにかくマエストロの疲れが取れて、よかったよかった。

 

 

5月24日

本日は京都へ移動。

10時に迎えに行き、ゆっくり案内したかった大阪の街を

滞在が1日減ったので、仕方なく車内から。

 

大阪城→四天王寺→飛田新地→新世界

 

飛田の置屋街に連れて行く店主もどうかと思うが、朝から普通に軒先に

綺麗なお姉さんが座ってるのはびっくりするわな。

 

新世界の中を車で横断していたら

「にいちゃん、この道、許可車以外は通行禁止やど〜」

と、窓をガンガン叩く酔っ払ったおっさん。

 

ロケが「あんた、危ない街に住んでるね…」と一言。

 

それからは京都へ。

 

車内でいろいろお話し。

アンヘリコ家もそうだが、弟のイサイアスも甥っ子のアルマンドも

みんな早くに嫁はもらったが、子供が生まれたのはメキシコ人にしては結構遅い。

その疑問を伝えると….

 

ロケは今38歳なので、アンヘリコが31歳の時に初めての子供ができたことになる。

弟イサイアスにいたっては40歳のときに今の長男が生まれた。

アルマンドも30代過ぎてから。

やはり若いうちは仕事(木彫り)に明け暮れていて、なかなか時間もなかった。

しかもまだ50代までは、畑仕事もしていたそう。

 

弟イサイアスと長男

 

 

半日の京都観光。

まずは伏見稲荷大社へ。実は店主も初めて訪問す。

え?? こんな山道なの? 鳥居が千本もあるとはこういうことか…知らなんだ。

 

頂上まで行き降りてくるのに2時間以上はかかるそうで、とりあえず

三ノ峰まで行くことに。

マエストロの興味は草花とやはり仕事柄か樹木に意識がいくよう。

そして詳しい。幹を見て「これはサクラ、こっちはカツラ」などいろいろ教えてくれる。

鳥居の中では飲食禁止なので、各休憩所は観光客でごった返している。

 

 

伏見はまだ京都の入り口みたいなもんだが、昼食の時間。

Caldo de Gallo=鳥のスープが飲みたいというマエストロ。

「京都やし、ラーメンで行こ」と考えるが、京都市内の幹線道路は飲食店が少ない,,,

本場の天下一品さえ見つからず、やっと見つけた王将でええやろ。

となって店内に入ると午後2時を回ってるのに、20分待ち。。。

 

また車を走らせ見つけた名もなきラーメン店へIN。

(もちろん名前はある)

 

 

ロケはトイレ中。海苔もうまいと言ってたマエストロ。ミネラル不足?

 

アンヘリコは鶏白湯、 ロケは魚介豚骨 、店主は味噌ラーメンで餃子をシェア。

マエストロ、スープは飲み干したが麺は半分残す。

基本的に今は少食のよう。 確かに10年前のの写真より細っそりしてる、。

 

小さいラーメン店だが美味しかった。

 

最後は金閣寺へ。

30分くらいで回れると聞いて安心。

実はここも店主初訪問。 京都は近くて遠い街。

 

敷地全体で美しく、さすが世界遺産。

観光客も多かったが、たぶん夕方でマシだったのかも。

 

マエストロは”Muy muy Bonito!” とご満悦。

 

個人的には最後の渋い茶室が良かったです。

 

最後、マエストロがお守りを買おうとしていて

ロケが「カード使える?」と店主に聞いているのを

背中から “Solo Ejecitivo~!” (現金のみ)  とスペイン語が!!

 

なんと! 巫女の衣装に身を包んだ売り子のお姉さん、

メキシコシティとグアナファトに住んでたって〜!

しかもべっぴんさんだった。写真撮っとけばよかったなぁ。

 

Google Mapから拝借

 

 

ということで、予約していた京都駅近くの旅館へ。

畳の部屋を満喫してもらおう。

 

店主は大阪に戻り、店でいろいろ確認事項。

 

このプロジェクトを最後に退職するSさん、店舗勤務最後の日。

図録製作を頑張ってくれたOKBさんとNewスタッフのミッツと。

 

明日からは店主はヒメネス親子との旅が始まる。

 

続く

 

 

 

 

金閣寺といえば….