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Nota de Maestro en Japon! /アンヘリコ・ヒメネス来日顛末記 ~Los Machotes!!

5月29日

朝から小雨。

今日から朝は少しゆっくりできる。

しかし朝食はずっと同じで、7-11へ買い出し。

アンヘリコはサンドウィッチ。ロケは朝から弁当。

 

東京観光らしく、宿泊場所から近い浅草寺へ。

 

仲見世で孫へのお土産、招き猫2つ買うアンヘリコ。

メキシコシティの中華街でも買えそうだが…..

招き猫はメヒコでも人気です。

いろんな国の観光客に混じって、ハイポーズ。

仲の良い親子。

 

ぶらっと浅草を散策。

包丁に興味津々。

マチェーテに通じるものがあるよう。

 

今まで書いていなかったが、最初、大阪でマエストロを出迎えたときの会話。

店主がマチェーテ(鉈)のことをマチョーテと言い間違えたのを

アンヘリコはやたら気に入り、「私はマチョーテだ!」と毎朝気合いを入れていた….

(マチョ=男らしさ、メキシコ人男性の象徴のような言葉)

 

昼過ぎに2人と駅で分かれ彼らはスカイツリーへ。

 

店主は三軒茶屋で撤収作業と購入者への梱包作業。

 

結構時間がかかったが何とか18時頃終了。

最後、山口さんに謝意を伝え馬喰町に戻る。

 

結構な量の雨が降ってきたので、待っていた2人とホテルの前の蕎麦屋へ。

アンヘリコはまたもやワカメと海苔の蕎麦。ロケは豚しゃぶ蕎麦。

店主は鴨ネギ蕎麦(東京は鴨なんばとは呼ばないのを知る)

天ぷら盛り合わせを皆で分ける。

 

昼、2人はスカイツリーに登ってみたそうだが、雨が強くてなんにも見えなかったそう。

ランチはピザを食べたとか。保守的!

 

夕食は本格的な蕎麦で美味しかった。2人も満足。

マエストロが「トイレが遠い」(共同です)というので一番近い部屋に変更してもらうために

部屋を見たが、今度は「狭い」と…..

ツインにエクストラベッドやったらそら狭いわな。

 

明日の予定を話し合い(何も決めてない)就寝。

 

5月30日

朝食はいつも通り。

 

ロケとメキシコの物価高の話をしていて、「日本は靴は安いで」と言うと

スニーカーを買いたいというので、とりあえず渋谷へ。

 

ABCマートで試着するアンヘリコ。

価格聞いてびっくりする2人。

ナイキのスニーカーが12000円(この時のレートで1500ペソ)

と伝えると、「これはピラタ(コピー)ではないのか?」と疑うアンヘリコ。

ロケは「メヒコじゃナイキは3000ペソ出さないと買えない!」

しかし2人は8000円くらいのアディダスを買ってそのまま履いて1日を過ごす。

 

東急ハンズへ木工道具のチェック。

マエストロは幅の広いノミが欲しいそうだが、売ってない。

しかし彫刻刀を三本くらい買っていた。

 

ドンキホーテでお土産の買い物。

 

そこで客にメキシコ人がいるのを見つけ話し込むメヒカーノたち。

動画を撮ってる観光客だったそう。

 

ロケがとにかくハチ公と写真を撮りたいというので、彼は列に並ぶ。

店主とマエストロは座ってお話し。

 

夜に会う「ホセはどんな奴だ?」と聞くので、

「女社長にこき使われてる奴隷だ」と冗談で答えたのだが、

かなりアンヘリコの笑いのツボに入ったようで、

「ホセ・フローレスはloco で esclavo~クックックク〜」

とたびたび呟いて笑っていた。

一度も会ったことないのに(笑)

 

何食べてよいかわからなかったので、昼食に花まるうどん。

フリーのわかめを食べまくるアンヘリコ。

取り放題ではないのだが、2人は海老天を三本ずつ皿に持っていた….

 

夕方は山手線で東の方へ。

上野公園で西郷さん。

「おお! これは蛇のナワルじゃないか〜」と喜ぶアンヘリコ。

これ「木彫りで作りたいなぁ」と言うが、「蛇は人気ないですよ」と言えないワタクシ。

 

不忍池でのんびり 鴨を眺める。

 

移動して待ち合わせ場所である水道橋へ。

 

東京ドーム前のジェットコースターを興味深く眺めるマエストロ。

 

並んでるガチャガチャを見ていたらヤチコダルマ発見!

めちゃ売れっ子やなぁ。

 

夜はメキシコ関連のイベントを主催しているエバーラスティングの蔵野さんが、

自分の会社のWEBサイトのため、木彫り職人にインタビューしたいと夕食に招待してくれた。

三軒茶屋の木彫り展にも来てくださったそうで、持参した図録にサインするマエストロ。

 

父親のマヌエル・ヒメネスはそもそも”Crandero”=「ヒーラー、祈祷師」だったのは

知られた話だが、実はアンヘリコもクランデロとして学んでいたそうで

大使館のスタッフたちの腕に触れて前世の動物の種類を伝えていた。

 

蔵野さんはフクロウ、ホセはウサギらしい。

 

最初は会話を録音もしていたが、蔵野さんが酔っ払ってきて話がめちゃくちゃに…..

蔵野さんのお知り合いの店でログハウス調の店内。

為すがままに出てくる料理が全て豪華。

アンヘリコは初めて見る伊勢海老のフライに驚嘆しつつ平らげていた。

毎日エビとワカメ食べてるな…..

 

 

結局ただのお食事会になってしまったが、みんな満足しました!

ごちそうさま!

 

飲んで食ってしたので、帰宿して早めの就寝。

 

5月31日

朝起きてコンビニ買い出し。

朝食は必ず食べるメヒカーノ。今週は朝にロマンチコやランチェロといった

メヒコ大衆音楽をSportyfyでかけて盛り上げるアンヘリコ。

 

来日最後のイベント。大使館にてメルバ・プリーア大使と面会する日。

 

11時半からということでカーシェアで車を借り、30分前に到着。

ここで、店主が凡ミス….

大使が購入してくださった木彫人形やスタッフの方が注文してくれた

民芸品類をホテルに忘れる…..

 

2人を送り届けて、店主はホテルに取りに帰る。

 

また永田町に行き無事、皆様に作品をお届けできました!

 

大使が購入した赤いナワルとジャガーを手に。

明日、誕生日のマエストロのためにメスカルと日本酒もプレゼントしてくださいました!

 

 

こちらは大使館のインスタグラムの画像から。

本当に皆様お世話になりました!

ワークショップでのロケによる絵本”Dream Carver” の読み聞かせがえらく好評だったようで

これから大使館での子供向けのイベントでは、積極的に取り入れてくれるそう。

 

それだけでも苦労して開催した意味がありました….しみじみ。

 

午後はそのまま鎌倉へ。

 

しかしこの週、首都高速の羽田付近が工事で閉鎖していたため、なかなか高速道路に乗れない…

 

途中、はま寿司で昼食を取り、午後3時ごろやっと到着。

 

 

2人だけでなく店主も初の鎌倉。

大仏の前でパチリ。

 

しかしこの大きさだったらやっぱり奈良の東大寺の大仏を見せたかったなぁ〜。

 

運慶と快慶の木彫りに仁王像もあるし。

 

ついでに鶴岡八幡宮にも寄りました。

ここは中国みたいだなとマエストロ。

 

2002年に弟イサイアスとともに中国政府に招かれて、作品で賞をもらったそうです。

 

帰路、由比ヶ浜で夕方にサーフィンをする子供達! の姿を見て

豊かな生活とはこおいうことだな、と。

 

参考画像(無料素材を使用)

 

帰りはスイスイだが、やはり2時間近くかかって19時頃、ホテルに到着。

今朝、急にロケから聞いたのは「Lablavaの山本夫妻から夕食に誘われている」

ホテルに迎えにくるそう。

 

戻ると山本さん達が待っていた。

帰りの車内で、「積もる話もあるだろうから2人で行ってきて」とロケと話すが

「いや、ナンバ(店主)も一緒に行こう」というので

ちょっと億劫だったが、参加することに。

 

すでに店は予約されていて、夫妻はとにかく日本酒を彼らに飲ませたかったらしい。

(すみません、写真を何も撮ってませんでした)

 

もちろんLablavaさんはメキシコの民芸品業界?の先輩として存じ上げてはいるが、

実はお会いするのもご挨拶するのも初めて…. 風貌もわからなかったが、

結構、自分と年齢が離れていたのでそれが一番びっくりした。

 

日本酒に詳しいみたいで、アレコレ説明してくれるが店主も含めて3人とも

チンプンカンプン….

アンヘリコは明日の自分の誕生日が気になって仕方がないみたいで、ちょっと上の空。

 

しかし美味しいものをいただいて、ごちそうさまでした!

 

ホテルに戻って、大使からもらったメスカルを3人で飲んで就寝。

 

6月1日

 

滞在最終日。予定は特にない。

朝食を食べて、ロケが秋葉原に行ってみたいというので

行ってみるが、何もひっかかるものがなかったよう。

客引きのメイドを見て「彼女達は何してんの?」と。

逆に「何でココに来たかったの?」と聞けば

TikTokでメキシコ人が紹介していたらしい。

ロケは普通のあんちゃんなんで、オタク気質はないみたい。

 

ドトールで珈琲のんで休憩してから、木場町に向かう。

 

日本の杉を見たいというアンヘリコ。

木材屋に行ってみる。

 

しかし切ってはくれるが1本単位なんで、メキシコには持ち帰れなさそう。

 

さすが40年、木を触って仕事をしてるだけある。

こっちの杉は第一世代、これは第二世代と見分ける。

親の樹とそこから派生した木で、違いがあるらしい。こら凄いなぁ。

 

東京の下町はのんびりしている。

 

昼食は日本らしいものを考え、検索してでてきた古い食堂へ。

 

 

説明が面倒なんで、店主が適当に注文。

豚汁にサバ塩焼き、カレイ煮付け、ミックスフライ、だし巻き、白ごはん。

典型的な定食メニューに昼からビールも。オッサンの休日といった様相。

 

煮付けを食べてロケが「これ美味いなぁ〜」と感動してた。

甘辛い味がメキシコ人には人気です。

 

はやふね食堂、いい店でした。

店のお婆さまの年齢が79歳と聞いて驚くアンヘリコ。「日本人は若く見える!」

 

そこから代々木まで行き最後は明治神宮へ。

(すみません、これも写真ありません)

 

明治の森を抜けて原宿で解散。

2人は一旦ホテルに戻って帰る準備。

 

店主は急遽、代官山の蔦屋書店へ打ち合わせ。

7月にこの壁面スペースでポップアップストアを開催することになったので

サイズの広さのチェック。

代官山かぁ〜。大丈夫かなぁ〜。

 

打ち合わせを終え駅まで歩くと、ハリウッドランチマーケットは

ハカランダの花で覆われていた。

日本でメキシコの春の花が見れるなんて。

大学生時代に来た時、お店の隣がパテオみたいになっていて

まだ行ったことなかったくせに「ここメキシコみたいやなぁ」と勝手に想像していたのを

思い出した。

 

 

そして最後の晩餐。神保町の焼肉店でアンヘリコ・ヒメネスの誕生日会。

大使館文化部の木村さんに参加してもらうのと、

前日にロケが「最後また焼肉が食べたい」というので、永田町と浅草橋の中間の神保町で開催。

 

最後までわかめスープのマエストロ。

イベント開催まで尽力してくれた2人。

スタッフSこと北山さんはシャツをプレゼント。木村さんはパーティーグッズを。

店主は唄が好きなアンヘリコにカラオケマイクをプレゼント。

 

 

 

ケーキを前に記念撮影。 マエストロ、69歳おめでとうございます!

 

 

木村さんがお気に入りのマエストロ。

あとで「他人に言ってはダメだぞ」と威厳を保とうとする…..

 

ホテルに戻って最後の夜。

こんな感じで1週間。男3人で過ごした合宿生活。

いい経験をした。

最後、大使にもらったメスカルを3人で飲み干して就寝。

 

6月2日

夜更かししたせいか起床は9時と遅め。

シャワーを浴びチェックアウト。

 

泊まっていた馬喰町横山は繊維の問屋街だったので、

お土産を最後たくさん買うことができた。

 

 

浴衣や帯を2セット。

がまぐちの財布やポシェット。髪飾りなど買い込んで駅へ。

 

そして何も調べてなかったが、東日本橋駅から京成ライナーと言う路線が

成田空港まで直結していた!

ロケは持ってきたボックスに25kgリミットまで物を詰めたので、乗り換えなしは助かった。

 

1時間ちょっとの間、隣に座っていて目をつぶっていたアンヘリコ。

店主が「さすがに疲れたの?」と聞くと

「いや、瞑想していたのだ。私はマチョーテだぞ!疲れてない。ガハハハ」

と、最後まで威厳を保とうとするお茶目なマエストロ。

 

空港に着くと、帰りのアエロメヒコは搭乗手続きが始まっていた。

途中のレストラン街でマクドナルドを見たアンヘリコは

「ハンバーガーを食べたい!」と言い出したが、

ロケは「Noooo~ あとで日本食を食べようよ、お父さん」

とちょい揉めするも頑固な所がある父親の意見が通り、一緒にハンバーガーを買いに行く。

その間ロケはチェックインの列に並ぶ。

 

ベーコンバーガーとサラダ、そしてコーラというセットで満足するマエストロ。

 

正直やっと帰れるという安心感が滲み出ていた。

 

 

この日台風2号が南西からやってきていたが、問題なく運行するようだ。

 

セキュリティチェックの前で最後の写真。

大変だったが、終わってみれば家族のように、楽しい時間を過ごせた。

マエストロに「お前もヒメネスと名乗っていいぞ」と言ってくれたのには苦笑したが…

 

同じ時間帯に店主は、JetStarで大阪は関西空港までのフライトを予約していた。

 

飛行機は無事飛んだが、夕方関空に着くとこの有様…..

台風の影響で大和川(大阪市と堺市を隔てる川)が氾濫し、JRと南海電車が運行中止!

 

リムジンバスを待つ観光客たちは、もうどこの列に並んでいるのかもわからない….

 

1日の乗車数の切符が完売して、どんどんバス会社の券売り場が発券中止になっていく,,,

 

店主は一番空いてそうな上本町行きの切符を買い、列に並ぶもバスが来ては数名のお客しか乗れていない。

 

そこで気づいたのは、「先にバスがお客を乗せるのは第3ターミナルだ!」

そうここは第1ターミナル。それを知らない海外の観光客はただただ列を成している。

 

店主は空港バスで移動すると、第3ターミナルは人がやはり少ない。(Peachの発着のみのため)

機転を利かせてよかった。ばっちり一番に乗れて(トイレ前)しかも心斎橋まで行く特別便だった。

 

18時には帰ってるはずが21時になってしまったが、空港難民にならずに助かった。

 

終わりよければ全てよし。

翌朝ロケから「オアハカに戻った。すべてありがとう」とメッセージ。

Todo Fin